天然真珠は大抵歪(いびつ)であるらしいです。
このような歪なものは「けし」と呼ばれていると先日読んだ本にありました。
もともと芥子粒のような小さなものが多いそうで、これは偶然何かが貝の体内に入り込んでできるものだそうです。
スペイン語の「バローコ」がその語源だそうですが、音楽と建築に「バロック」という言葉が定着しました。
養殖真珠がまだない頃、ダイバーが潜って貝を獲りましたが、サメも出現することがある大変危険な作業だったとか。
一週間で 3万5千個の貝を獲って、真珠が入っていたものが 21個、そのうち商品になるものが 3個しかなかったとか。
1/12,000くらいの効率の悪い仕事ですが、そのため真珠は大変高価で、きれいな丸い真珠ときたら途方もない値段だったはずです。
アクセサリーとしては半球のものを使うこともよくあることだったそうですが、日本の養殖真珠も最初は半球のものでした。
真珠が曲名に使われる曲でよく知られているのは
「真珠採り」(G. Bizet のオペラ)
「真珠採りのタンゴ」
(アルフレッド・ハウぜ楽団の演奏でヒット。オペラの中の曲をタンゴにアレンジしたもの)
「真珠の首飾り」(A String of Pearls:Jerry Gray グレン・ミラー楽団のヒット曲)
が代表的ですね。
バロック音楽を聴いたり演奏したりする時、こうしたことを思い出すのも良いですね。