引き続き "ゲイシャ" の深い味わいを楽しんでいます。
比較のために備前焼でなく Noritake のマグカップを使っていますが、飲み口の薄いカップを使ったらどうだろうと思いマイセンの「波の戯れ」を取り出してみました。
このシリーズは厚く掛かった釉薬とその光沢が魅力の一つです。
飲み口の厚みは薄くて大変結構なのですが、この形は使いにくいのではないかと思っていました。
しかし使ってみると全然そんなことはなく、すぼまった開口部が香りを鼻の近くに運んでくれ、素晴らしい香りを十分に楽しむことができます。
"ゲイシャ" の香りと味わいは素晴らしく、濃密で爛熟したと言っても良さそうな柑橘系の香りがシティローストフルシティローストの深みのあるコーヒー本来の香りと相まって幸福なコーヒータイムを味わわせてくれます。
味わいは一言で言うなら強さでしょうか。
良好な酸味が芯となっていますが、苦味も甘みも強さを持っていながら溶け合い、ドリップが上首尾に終われば未体験の美味しさをもたらしてくれます。
舌の上を滑らすだけではもったいなく、口全体に含んで舌全体で味わいます。
Noritake の白とは違う、ジンクホワイトのような白さです。
飲み口は薄く、光沢は見事です。
マイセンは着色しにくいと言われています。
多分釉薬の肌理が細かいのでしょう。
これからはお客様にお出しするのはこれにしましょう。
良い一日でした。
明日も良い一日でありますように。