調べてみたところ「UCC上島珈琲株式会社」(昭和8年創業)と「上島珈琲貿易株式会社」(昭和7年8月創業)は創業者同士が兄弟であるものの資本関係はなく関連会社ではないそうです。
「ゲイシャ」が同じ農園のものであったのはどちらもが高く評価した結果なのでしょう。
NHK で取り上げられた内容によればカフェ・バッハは別の農園でした。
さて二回目にドリップしましたところ、一回目より素晴らしく良くなり、酸味、甘味、苦味が渾然一体となった完成された味わいとなりました。
このバランスは今まで経験したことがないものです。
香りは幅広くふくよかで自分の周りを包み、周囲の空気との境目がきれいにぼかされて理想的と言う他ない素晴らしさです。
よい酸味が持ち味とか世界最高のマイルドコーヒーなどと言われますが、このバランスはそんな言葉を超越しています。
今回は当初の目論見とは変えて、高温をできる限り維持するようにやってみました。
前回との細かな違いを覚えている限り書いてみますと、
サーバーにたっぷりとお湯を満たしその上にドリッパーをかけたため、下からかなり湯気が立ち上ってコーヒー粉をじわじわと湿らせた
最初の注湯のとき、抽出液が落ち始めるのが予定より早く、周辺にまで充分お湯が浸透しないうちに注ぐのを中断した
ドリップポットのお温度計を注視し続け、注湯の合間にポットを火にかざす時も油温が上がり過ぎないように注意した
といったあたりでしょうか。
豆の挽き方は同じです。
豆の量はわずかに多めです。
とにかく素晴らしい香りと味わいです。
こんなハワイコナはなかなか飲めないでしょう。
豆の外見は正直なところカフェ・バッハの方が優れています。
シワの伸び具合、豆の大きさの揃っていることはこちらが若干負けています。
しかしこの味わいが出るなら大した問題ではありませんし、取り除かなければならない豆もほとんどありません。
やはり UCC の直営店で買うよりお得です。
ローストの三日後から十日後くらいが最も美味しいとありますが、その通りに違いありません。
今回は九日目と十日目でした。
カフェ・バッハは低温(82℃〜83℃)抽出、 UCC の直営店では高温(96℃)抽出、そしてこの MUC CAFE STUDIO でも高温(95℃)抽出です。
これを味わったために生豆を焼くのは延期し、ローストした豆をまず買うことにしました。
豆を含めて三千円以上購入すれば送料は無料です。
いろいろ試してみたくなってしまいました。