日曜日、横浜からの帰りに銀座に立ち寄りました。
株式会社創美さんの「名陶名品展」ですが、良いものは高いなあという嘆息が出るのみでした。
そんな中で今まで見た事がなかったデミタスカップとソーサーが目に止まりました。
今回はデミカップが纏めて展示されていました。
釉薬も金彩もとてもきれいな状態です。
描かれている絵は以前 千葉そごうの 9F ベルロワイヤルさんにマイセンのペインターが立ち寄った時にたまたま展示されていて感激されたという 1850年頃とされているソーサーに描かれていた絵柄とよく似ています。
特に二人の人物のうち男性の服装はほぼ同じです。
女性の衣装はソーサーの方はもう少しふわっとした感じで、シルクサテンと思われる質感がよく描かれているほかソーサーはカップより大きいだけあって人物の顔も精緻に描かれていて見事なのですが、こちらのカップも色あいがほぼ同じでやはりマイセンだなと思わせる技術の伝承とでもいうようなものが感じられます。
素晴らしいものを続けてたくさん見ると頭が疲れます。
素晴らしさがわかるのに買うことができないというのでは一種の無力感とでもいうようなものを感じます。
人生にも資金にも限りがあるのです。