先日少し触れました THE FLUTE のランパル特集ですが、内容はお読みいただくとして、なかなか見ることができないランパルの金の Louis Lot のクローズアップが掲載されているのを興味深く見ました。




特にバレルの部分の刻印はこの楽器の来歴が刻まれていて、以前記事にしました通りである事が確認できました。

写真は工藤さん提供とあります。


写真では刻印された文字が読めないところがあるのですが、読み取れたところをもとに検索してみると次のページが見つかりました。

https://sites.google.com/site/jeanpierrerampal/as-flautas-de-jean-pierre-rampal



ここに

 Homage des membres de la Societé Philharmonique de Shangai à M. Rémusat

とあります。

少々誤りがあるようですが、写真で読み取れる文字で確認しながら補うと

    Hommage

 des Membres de la 

       Société

   Philharmnique

   DE SHANG-HAI

           a

   M. Rémusat


ではないかと思われます。


   M. Rémusat

の部分がやや疑問ですが、一番左は M に見えます。

二番目は P のようにも見えるのですが、レミュザは Jean Rémusat なのでこの部分は謎です。



しかしこのページにあるゴールドフルートの写真、

 Fotos da Flauta Louis Lot Gold de 1869 de Jean Pierre Rampal.

とあるのですが、THE FLUTE に掲載された楽器とは明らかに違います。

バレルの部分とリッププレートでそれははっきり分かります。


この写真を拡大してみても文字ははっきりとは読み取れませんが、どう見てもランパルの楽器とは違うようです。


更に画像を探してみると次のページが引っかかりました。

http://www.stjacobsconservatoryofmusic.com/flutelessons.html


ここに掲載されている写真は THE FLUTE のものと同じと思われます。



実物を見る事ができれば良いのですが、それは無理ですねぇ。





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