昨日のミニライヴの写真の掲載許可をいただいたので今日はその記事にする予定でしたが、急遽別の内容にします。
いつもの時間に帰宅したところ、母が「今日の問題は解決したのか?」と意味の分からない事を言います。
今夜の NHK のニュースでも放送していましたが、その「振り込め詐欺」に我が家が狙われたようなのです。
午前9時半頃最初の電話があったそうですが、曰く
新宿駅で鞄を置き忘れた。
鞄の中には会社の金と携帯電話などが入っていたが、鞄は遺失物取扱窓口に届けられいたが、
中の現金と携帯電話はなくなっていた。
今公衆電話で電話している。
金を一千万くらいなるべくたくさん下ろせるだけ下ろして来て欲しい。
俺からの電話である事、なぜ金が必要なのかは誰にも言わないで欲しい。
この金がないとクビになってしまう。
永年勤めて来たのに...。
母はあわてて近くに嫁いでいる妹(母の)に運転を頼んで一番近い郵便局に行ったのだそうですが、保険証と免許証が必要と言われ、免許証はないので保険証を取りに一度家に戻ったそうです。
(電話の相手に "足" がないと言うと、タクシーでも、と。タクシー代は負担するからと言ったそうです)
免許証はなくても手続きしてくれそうだったそうですが、印章が違うので結局下ろせなかったそうです。
妹は詐欺ではないかと注意したそうですが、母はそうだとは思わなかったようです。
これはまさに今日のニュースで報じられていた状況です。
携帯電話をなくしたと言いながら犯人は連絡用の電話番号を伝えたそうです。
最初に電話以降何度も自宅の固定電話に犯人からの電話があったそうですが、午後二時頃、印章が違うためにまだ下ろせない、と指定された電話番号に掛けたところ、犯人は「もう時間がない」と言ったそうで、それっきりになったそうです。
母は耳が遠いのですが、最初の電話を受けたとき「声が違う」と言ったのだそうですが、「電話だと声が変わる」と言われたそうです。
最後に連絡した時は運転してくれた妹のご主人が代って電話をかけたのだそうです。
被害はなかったのですが、以上の顛末を 110番に通報しましたところしばらくして地元の警察から状況を確認するための電話がかかってきました。警察では当方の番号、名前、住所が分かるようです。
その話によれば市内で何件か被害が出ているそうで、どうやら母校の高校の名簿が使われていて被害はそれらの範囲であるようです。
犯人は電話で私の名を名乗ったそうです。
母は最後に電話したときに「今日はいつもの時間に帰れるのか?」と訊いたそうですが、相手は「うん」と言ったそうです。
明日再度電話がある事を想定して、
犯人には金は用意できると伝え、すぐ私(の携帯電話)に電話すること。
連絡があったら私から警察に連絡して(犯人を捕まえる)手筈を整える。
と打ち合わせしました。
妹の連れ合いが電話に出た事、今夜本人が帰宅して今日の顛末を知る事、を考えると明日また電話がかかってくる可能性は低いと思いますが、可能性はゼロではありません。
実は印章が違ったのは偶然ではなく、具体的に想像したのではないのですが想定外の事態に備えるため母には届けてある印章と違うものを渡してあったのです。
何かあれば私が運転して一緒に行かなければならないので、大丈夫なのです。
今日行った郵便局以外にも口座はあってキャッシュカードも作ってあるのですが、母は暗証番号を正しく憶えていません。
土曜日にそのキャッシュカードで少し必要資金を引き出したのですが、引き出す必要がある時はやはり私がやらなければならないので正しい番号を知らない方が安全なのです。
今回は万が一を想定した予防策が功を奏したという事もできます。
どういう事態が起こるかは予想できません。
自分の家が狙われるとは多くの人は思っていません。
母は、伝えられた携帯電話の番号が(私のものと)違うようだと思いながらもそこに電話してしまっています。
今日のニュースでは
金融機関の窓口で「詐欺では?」と確認すると
息子などの危機だと思い込んでいる家族が怒り出す場合がある。
詐欺でなかったらどうする?
と言われた場合は(警察官が対応した場合、警察が)責任を持つからと説得する。
などと放送していました。
いつ何があるか分かりません。
お年寄のいらっしゃるご家庭は十分話し合うなどして、万が一に備えましょう。