KPM Plaque

先日の日曜日まで株式会社創美さんでは恒例の「ヨーロッパ名陶名品展」が行われていましたが、今回目を引いたのは KPM の陶板画二点です。






こちらはやや小さめですが、目鼻立ちがはっきりした若い女性が精緻な筆で描かれています。

肌のハイライトからのグラデーションと立体感はさすが KPM です。




もう一点はオーバルで上のものより大きいです。




首には真珠と思われるネックレスが描かれています。

KPM では白はふつう板の色を生かすので顔料を使って描く事は珍しいそうですが、ここではネックレスは顔料を使って描かれています。





こちらも肌のトーンと立体感が素晴らしく、モデルの人柄まで伝わってくるようなその出来ばえは目を見張るばかりです。




右下部にはこのような文字が書き入れられています。

Julius Greiner Sohn Lauscha と読めます。


試しに検索してみますと次のサイトが引っかかりました。

http://www.auktionshauswendl.de/allprods.php?page=5241


このサイトに同じ作品が掲載されています。

http://katalog.auktionshaus-wendl.com/de/cmd/d/o/119.75-408/auk/75/p/1/


Julius Greiner Sohn Lauscha については次のサイトに記載があります。

http://www.antiqforum.com/lib_kpm_artists.html

Grainer - family of glass and porcelain painters and porcelain makers in Lauscha, Thuringia, Germany.

Greiner, Julius son - porcelain painter, established in 1871, with international branches and export. 


画家のようですが、設立年が書かれているので会社組織になっているメーカーであるようです。

 


こちらもどこかで見たことがある作品です。

http://katalog.auktionshaus-wendl.com/de/cmd/d/o/119.76-20/auk/76/p/1/



追々少しづつ調べてみたいと思います。


※ '13.8.7 追記。

こちらにもありました。

http://www.timeocean.com/Auction/detail_618574.html


※ '14.6.6. 追記。

Porzellangemälde: Damenporträt, KPM Berlin. 

  Geprägte Zeptermarke, ab 1825. 

  Signiert "Julius Greiner Sohn / Lauscha". 

  Ovale Platte mit dem sehr fein gemalten Bildnis einer Dame im weißen Kleid.

  L 27,5 cm. 

  ABB.B 267