トリプルオカリナをやってみようかと思っています。

手にしたのはオカリナ演奏家 大沢 聡 さんのオカリナです。




普通のオカリナは木製などを別にすれば大部分が陶器ですが、これは磁器です。

陶器と磁器はどこか違うかと言えば、ごく大雑把に言うなら

 陶器は粘土、磁器は陶土(カオリンと呼ばれる、長石を主成分とする土など)を原料とし、

 磁器の方が高い温度で

焼かれます。





AC というのはアルトで C管であるという意味です。


マイセンが白い磁器を焼く事ができたのは白い陶土であるカオリンが発見されたからでした。

カオリンというのは長石を主成分としています。

名前は有名な産地である中国江西省の高嶺(Kaoling)に由来していて、景徳鎮の磁器はこれを使って焼かれました。


マイセンをはじめとする西洋磁器も日本の有田焼や瀬戸焼も皆それぞれの土地で算出するこのカオリンを使って焼かれています。


この楽器、説明書によれば景徳鎮で絵付されているそうです。


楽器には大沢さんによる検品証明書が付属しています。

シリアルナンバーも刻印されています。


この他に陶器製では Ti amo のファエンツァというモデルがあってダブルオカリナもありますが、価格はかなり高く、入手も難しいようです。





吹き口は三つあって、これを使い分けます。




内部は三つに分かれています。




運指表によれば一番左の第1管は下のラからオクターブ上の更に上のレ#まで、

第2管はそのレ#からその上のドまで、

第3管はその上のソまで。

全体では3オクターブに一音足りないという音域です。


少し吹いてみた印象では音色が良く、特に第2管から上が良く、音程がきっちりしていると思います。


管の切り替えを含めて使い方に慣れて、先日の Salon de Klavier のように持ち替えをしないで曲を通して演奏できるようになりたいと思います。



 


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