今日の読売新聞に評が載っていましたが、たまたま昨日買ったのがこの本です。
名録音としていまだにカタログに載っているショルティ の『ニーベルングの指輪』。DECCA のステレオ録音最初期の偉業です。
この本は名プロデューサーとして知られるジョン・カルショーが書いたその舞台裏の記録です。
以前一度種出版されたことがあるそうですが、今回新訳で登場しました。
巻頭言では前回の訳者が「これで肩の荷が下りた」と書かれています。

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング

  • 作者: ジョン・カルショー
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2007/08/29
  • メディア: 単行本

映像はさすがに全曲は視ることができませんが、一部のメイキングならあります。

ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》-メイキング・オブ・レコーディング-

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/08/22
  • メディア: DVD

かなり厚い本で価格も高いのですが、一読の価値はあると思います。

そのカルショーのもう一冊の著作、『レコードはまっすぐに』が、これ以前に出版されています。
このタイトル、Record を「記録」と「レコード盤」、Straight を「ありのままに」と「曲げないで(保管する)」をかけているのですが、日本語タイトルは苦肉の策とのことです。

レコードはまっすぐに—あるプロデューサーの回想

  • 作者: ジョン カルショー
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 単行本



EMI の名プロデューサー、ウォルター・レッグの名前も忘れてはいけません。
カラヤンがあれだけの録音を残したのもレッグに任されたからですし、そのカラヤンの指揮でブレインのホルン協奏曲集を聴けるのもそのおかげ、そもそもフィルハーモニア管弦楽団もレッグなくしてはありえなかったのです。

こちらの本は奥さんである E.シュヴァルツコップが回想録の形で書いています。
こちらも一度読んでみようと思っているのですが、読みたい本が山のようにあるのでなかなか取りかかれません。

レッグ&シュヴァルツコップ回想録—レコードうら・おもて

  • 作者: エリーザベト・シュヴァルツコップ, 河村 錠一郎
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 1986/01
  • メディア: 単行本