昨夜もまた深夜まで視てしまいました。

写真は四年前の記事のものです。

 

前回メンタルの強さについて触れましたが、その後スイスに負けて涙し、準決勝進出が決まってまた涙という劇的な展開がありました。

 

しかし準決勝の相手が今負けたばかりのスイスと知った時点で弱気になりそうと思ってしまうのですが、本番の試合はそんなことはみんな忘れたようなプレーで、まずそのことに感心してしまいました。

 

今までずっと、対戦相手に比べて本当によく声が出てコミュニケーションを取っていますし、あの明るさは「こんなチーム他にない」と評されています。

他国のチームが新たに編成されたもので新しいメンバーが多いところ、こちらは「チーム青森」からは変更があるものの前回と同じメンバー。

ショットの成績もトップであったりトップクラスであったり。

 

 




今まで読んだ資料によると藤沢さんが代表を逃してくさっていたところを本橋さんが招き入れ、スキップを譲ったとか、北海道銀行のメンバーから外れた吉田さんを迎え入れたとか。









ここで四年前の記事の一部を再掲します。




一連の報道で常呂町はカーリングの聖地でカーリングが盛んであるというイメージが植え付けられましたが、小野寺さんたちがなぜ青森に移らなければならなかったのかがこれらの資料を読み、視るとわかってきます。


映画のメイキングで大泉洋さんが言っていますが、町中がカーリングに沸いているというイメージとはちょっと違うようです。


実業団としてのチームを持てるような企業はなく、本橋さんがクラブチームを作りたいと言った時も本場であるはずの北見でも反応は「え?」といったものだったようです。


合併して北見市となってもカーリングホールのある常呂町はもともと人口五千人ほど。


大きな企業はないのです。


カーリング専用ホールができたのが不思議なほどです。


(映画は実際に常呂町とこのホールで撮影されています)






チーム青森の前身の「フォルティウス」の結成、「シムソンズ」の次の世代の「空知こざくら」から目黒さんが参加する経緯、本橋さんの参加などにも触れられています。


 


カーリングのチーム名はある時規則が変更されてリーダーの名前か企業名、地域名を使わなければならなくなったそうです。「チーム青森」はその時名付けられました。


 


「LS北見」の元々のチーム名は「ロコ・ソラーレ」ですが、規則によりそれだけで登録することはできないため地名の「北見」をつけているそうです。


「ロコ・ソラーレ」は “常呂っ子” の「ロコ」とイタリア語で太陽を意味する「ソラーレ」の意味というのが公式の説明ですが、”常呂” をアルファベットで表記すると TOKORO で、L ではなく R が使われるので最初に知った時はちょっと不思議に思いました。


でも日本人ですから発音は L ですね。


 


実際のところは LS は本橋さんの所属する「NTTラーニングシステムズ」の略称であるようです。


常呂っ子、というのは後付けかなという印象です。


 


ネットのニュースなどを読むと選手の皆さんが願っているような、カーリングに関心が持つ人が増えた、というよりメンバーたちがタレントのように見られていてそれが話題の元であるというのが実情のようです。


 


「そだねー」を口々に言わされたり、イチゴを食べる真似をさせられたりというのは競技とは関係のないことですね。


どんなことであれ競技に関心を持つきっかけになれば良いのでしょうが、本当にそうなってくれなければ選手の皆さんも虚しいのではないでしょうか?


千葉にもカーリング協会があって、初心者向けの講習会は先月調べたところでは体験教室は六月までいっぱいでしたが、どれだけ続くでしょうか?


 


映画やそのメイキングで視ただけでも実際にやるのは簡単ではなさそうだと思えます。


カーリングのシーズンは本によれば常呂町で十一月から三月までだそうです。それ以外の時期は『チーム青森の軌跡』で見られるような体力づくりや戦略の研究、イメージトレーニングなどに費やされます。


通年練習できないというのは競技者にとっては厳しいことですね。


プロではない(それで収入を得ていないという意味の)クラブチームであればそれは更に厳しいことでしょう。


 


幸いスポンサーもつき、マネジメント会社との契約も結べたようです。


 


ネットの記事「文春オンライン」に平昌オリンピックのあの一戦が取り上げられていました。


そうそう、『チーム青森の軌跡』でも遠征試合で予選落ちになるところだったのが他のチームが負けたために次の試合に進むことができて結局優勝してしまったのが記録されていて興味深いです。


 


藤澤さんのラストストーンは投げた直後はミスショットでしたが、相手のスキップのミスを誘ったという意味では結果的にミスではなかったことになる、カーリングはそういう面があると言います。


記事曰く藤澤さんのラストストーンは「悪女」で、「お色気ムンムン」だったのだそうです。


相手のスキップにここで二点取れば終わりにできるという欲を出させたというのです。


 


今回のスイス戦でも視ていて爽快感を感じるほど巧みなショットが多く見られましたが、今日のネットのニュースの内容によりますとあの当時にわかにカーリングをやってみようという人が増えたがハウスに入れることだけでも非常に難しいのだそうで、そういう難しさを経験した人はオリンピックの素晴らしいショットを見て管体しているのではないでしょうか。


 





いよいよ明日は金メダルをかけた決勝。

昨夜のような調子で頑張ってほしいものです。