このところ読書量が増えていると書きましたが、原田マハさんのものが多い中このようなものも読んでいます。









邪馬台国といえばその場所は大きく九州か畿内に分かれます。


こちらの著者は九州にあったとしていますが、それは別府温泉だったとしてその根拠を述べています。


 


この著者の説で新しいのは地名の類似を拠り所とするのでなく、距離と方角に拠ってそれを特定しようとしているところです。


当時の天文学や測量技術は正確であったとしてその記述と日数に従って現在の地図を辿っていきます。


 


「水行十日陸行一月」の謎も解き明かしていきます。


 


実際別府温泉のある三角州には弥生時代の遺跡が多いそうなのですが、ほぼ中心部分にぽっかりと遺跡が発見されていない地域があります。


 


その理由は火山の噴火であるとして、その一帯の地中を今の測量技術で探れば必ず見つかるはずとしていますが、現在は住宅地になってしまっているので探索も発掘も困難としています。










多くの説はどこかに推測や誤記として片付ける部分があります。


こちらは誤記とした部分はないようですが、確かな根拠が得られない部分は「ではないだろうか」などの表現を使っている部分もありますが、全体として曖昧さが少ないように思われます。


 


興味のある方には一読の価値があると思います。