和服を着た記憶は全然ないので今回のエキストラで着たのが初めてと言って良いと思います。
会場に着いて衣装さんの控える場所に行くと和装一式が取り出され、着て行ったものを脱ぎます。
最初に足袋(黒)。
サイズは申告してあったのでぴったりですが、こはぜを止めるのに手間取ります。
あろうことか最初は靴下を履いたまま履こうとしているのに気づき、やり直します。
肌着は黒の Vネックと指定されていたのでそのままでその上に半襦袢(多分)を着ます。
ステテコは省略。
次に白の腰紐を結びます。
次いで長着(着物。袷)。調べてみると9月は単衣で10月から袷らしいです。
その上にまた腰紐を結びます。
さらにその上に角帯。
最後に羽織を着て羽織紐を結びます。
紐や帯は男性は腰骨の位置で結ぶのですね。
支度ができると小道具さんのところに行って日の丸の小旗と下駄(歯のないタイプ)を受け取ります。
下駄はかなり使い込まれたものでしたが、サイズはピッタリでした。
そして本番にはこれに替えるようにと丸眼鏡。
腕時計を外すようにとの指示もありました。
メイクの順番を待っていると隣に座った女性から「ご自分のですか?」と訊かれました。
現場ではメイクさんや衣装さんが都度チェックして必要に応じて直して回っていました。
特に女性の髪型はひっつめにして後ろで饅頭のような形にまとめるものが多かったように思いますが、櫛を入れて直しているところを何度か見ました。
私も前の合わせを少し直されましたが、しっかり着せてもらったので崩れることはありませんでした。
でも本当は肌着は脱ぐはずだったらしいですが、しっかり前を合わせれば見えません。
そのための黒であり Vネックであったようです。
しっかり着付けられているので大股では歩けません。
初めて知ったのですが、羽織を着ていても思ったほどひどく暑くはありませんでした。
洋服に比べて体に密着しないのです。
暑い日でしたが、頻繁に飲み物が配られるので時折いただきました。
いつもならトイレの心配をするのですが、行きたくなることは一度もありませんでした。
ずっと立ちっぱなしであったので撮影の終わり頃はかなり疲れて芝生に腰を下ろすこともありました。
腰が辛かったですね。
それほど歩くわけではないので指の股が痛くなることはありませんでしたが、指の付け根の下駄と接している部分が痛くなってきました。
次の日額から頭にかけてかなり赤くなったので相当紫外線を受けていたと思います。
終了後は待機場所で着替えるのですが、個室はなくて衝立のようなものの後ろで着替えました。
女性はスパッツ着用とあったのですが、多分この時のためでしょう。
そういえば女性は全員洋装でしたが、ワンピース以外はパンツルックで、スカートの人は見かけませんでした。
外人さんの姿も何人かありました。
お子様も。