4月に始まったNHK のドラマが気に入ったので原作を買ってみました。


この作家さんの作品を読むのは初めてですが、『食堂かたつむり』の作者ですね。


『食堂かたつむり』は評判になった作品ですが、Amazon のコメントでは毀誉褒貶相半ばすると言いますかネガティブな意見が多いようですが、こちらの作品は評価が高いです。


こういう作品が書けるのであればけなされている作品もなんらかの意図があって書かれていると考えた方が良いでしょう。


ところでドラマを見ている時は特に意識に引っ掛からなかったのですが、 “バーバラふじん” という人物が登場します。


ドラマでは江波杏子さんが演じていますが、 “ふじん” は “夫人” だと思っていました。


ところが本を開いてみると “婦人” と表記されています。


NHK の HP でもそう表記されています。 


http://www.nhk.or.jp/drama10/tsubaki/


“婦人” は「婦人画報」「婦人公論」や婦人服、婦人科、貴婦人、婦女子など女性(どちらかといえばある程度の年齢以上の)を意味しますが、”夫人” ですと夫のいる、或いはいた女性となります。


歴史の登場人物や文学や音楽の作品でも


 ポンパドゥール夫人


 蝶々夫人


 真珠夫人


 ボヴァリー夫人


 チャタレイ夫人の恋人


 武蔵野夫人


“夫人” はよく登場しますが、“婦人” はちょっと見当たりません。


 


「ツバキ文具店」では “バーバラ婦人” はちょっと謎めいた隣人ですが、 “婦人” を使ったのは作者にはっきりとした意図があるからでしょう。


 


主演の多部未華子さんは先日放送されたミュシャを取り上げた番組でも出演されていましたが、何年か前の「鹿男あをによし」での印象が強く残っています。


 


 


放送が全部終わってから、次の入院の時にでも読んでみようと覆います。










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