お濠に沿って歩いていましたら右手に国立劇場が見えてきました。
建物と調和した見事な枝ぶりです。
ソメイヨシノではないようで、濃いピンクと淡いピンクが混じっています。
これはきれいですね。
神代植物公園にある「神代曙」だそうです。
こちらはソメイヨシノよりやや濃いめのピンクが、上気した頬のようできれいです。
牧野富太郎博士命名の「仙台屋」だそうです。
上野公園にある「小松乙女」だそうです。
近くで見るとそれぞれに魅力がありますが、日本人はソメイヨシノの、濃い緑の山あいに恥じらうように一本咲く姿や山じゅうを染めるダイナミックさに自分たちの心の有り様を投影して愛してきたのかもしれません。
弱い雨は春霞のように景色をきれいに染めています。
このあと桜田門から外苑に入り、二重橋前を通って坂下門に至ります。