今日の日経新聞朝刊の文化欄に仙台フィル正指揮者の山下一史さんの文章が掲載されていました。
その日は午後7時から仙台市青葉区の青年文化センターで演奏会の予定で、最終リハーサル直前だったそうです。
揺れた瞬間は全員がステージ裏。
降り番のメンバー以外全員がここに居たそうです。
ホールは閉館することとなり、全員が帰宅したそうですが、山下さんなど何人かは車で帰れたものの、大部分のメンバーは歩いて帰ったそうです。
滞在していたホテルから退避勧告が出たため、懇意にしているタクシーの運転手さんの自家用車で福島空港まで送ってもらい、東京のご自宅に帰る事ができたそうです。
仙台フィルの演奏会は6月まで中止となったそうですが、しばらく前の NHK の報道番組によると被災地で求められているものの中に "音楽の生演奏" とありました。
合唱コンクールが中止になったのでとして被災者の前で演奏している様子も伝えられていました。
「生」である事が必要なのでしょうね。
CD や DVD の再生にはない力が生身の人間による生演奏にはあるのです。
こんな大変な時に音楽なんて、と思われるのではないかという一種のおそれが気持の中にあります。
もしそういうボランティア活動の機会が与えられるなら、事情が許すならやってみたいと今思っています。