今日の日経新聞の朝刊の文化欄では


 古今フルートの400年 全部吹く 


   時代ごと異なる音色、届ける


として有田正広さんが取り上げられていました。








トラヴェルソとモダンフルートの両方を使ってレコーディングしたことを紹介しているのですが、その中で明らかに誤りと思われる記述がありました。


 


以前取り上げられました秋山さんにもお聞きしたのですが、記事の文章は「筆者」が書いているわけではなく、担当の記者が書いています。


色々な分野の方々が登場していますが文章の質が揃っていて内容にも破綻がないので以前からそうではないかと思っていましたが、やはりそうなのでした。


 






問題の箇所というのはこうです。



 18~19世紀のバロックフルートは(中略)円筒形になっている。そして徐々に管の形状は頭部から足部に向かって細くなる円すい形に近づき、金属製になった現代フルートも円すい形だ


 


頭部管、足部管とせずに “頭部”、“足部” としている点もこの分野に疎い人が書いたなと思わせるのですが、末尾で現代のフルートが円錐形としてしまっているのはありえない誤りです。








円錐管というのはこんな感じですね。


 


 






新聞社には電話しておきました。