先日東京文化会館での演奏会の待ち時間にチラシを見ていましたらカール・オルフの『カルミナ・ブラーナ』が見えました。
実演は聞いたことがないので是非聴きたかったのですが、スケジュールが合いません。
CD は随分聴きました。
スコアは持っていなかったので取り寄せてみました。
A4 ですね。
ふむふむ。
かなりの大編成です。
独唱: ソプラノ、高音テノール、バリトン
合唱から編成される2重独唱(テノール2、バリトン、バス2)、
大混声合唱、小混声合唱(大合唱から編成できる)、児童合唱
フルート3(ピッコロ1持ち替え)、
オーボエ3(コーラングレ1持ち替え)、
クラリネット3(バス・クラリネット1持ち替え)、
ファゴット2、コントラファゴット、
ホルン4、
トランペット3、
トロンボーン3、
チューバ、
ティンパニ(5個、ピッコロ・ティンパニも含む)、
打楽器: 奏者5(グロッケンシュピール、シロフォン、カスタネット、クレセル、クロタル、トライアングル、アンティーク・シンバル3、シンバル4、タムタム(管理者注:銅鑼)、鐘3、チューブラーベル、タンブリン、小太鼓、大太鼓)、
チェレスタ、
ピアノ2、
弦五部
(Wikipwedia)
その割には和製はそれほど複雑ではありません。
特に合唱がユニゾンに近い部分が多いのでそれが力強さを生み出しています。
こんな拍子記号は見たことありませんね。
一小節に全音符が三つです。
ページをめくるのが忙しいです。
愛聴盤は小澤さんとベルリン・フィルの録音ですが、思いついて探してみましたら DVD があるではありませんか。
30年前。小澤さんも若いです。
4:3の画面で画質も良くはありませんが、演奏は素晴らしいです。
晋友会合唱団の評価を一段と高めた ’89年のベルリン・フィルハーモニーホールでのジルベスターコンサートの映像です。
CD とは独唱が違います。
この曲は “世俗カンタータ” で、確かに世俗的な内容を歌っています。
バッハの『コーヒーカンタータ』や『結婚カンタータ』とは随分趣が違います。
力強く生命力に溢れたリズム。
シンプルでストレートに伝わるメロディー。
オーケストレーションも原始の生命を感じさせるかのよう。
激しいリズムではあってもバーバリズムと言われる『春の祭典』とはまたなんと違うことでしょう。
昨日視聴してからずっと頭の中で鳴っているかのようです。