中野さんの監修にかかる曲集は二冊出ています。
1冊目の「私のお父さん」の解説でダンテの『神曲』の「天国編」とあるのは「地獄編」の誤りであることは以前触れましたが、二冊目にはもっと誤りがありました。



「アルテス」二巻からの引用と断ってある、音程の取り方の解説ですが、左の D と右の D は同じ音なので指使いも同じはずですが、右側と左側では図解(左手親指)に違いがあります。
もちろん左側が正しい指使いです。



図をよく見ると、ポイントアームが Cis トリルキーの上に突き抜けてしまっています。




グリッサンドとポルタメントはフルートでは技術的にはほぼ同じですが、譜例の示された箇所を見るとグリッサンドではなくポルタメントの指示があります。同じ指示はもう1箇所あります。
この部分の奏法を示す譜例が別に記載されているのですが、それはどう見てもポルタメントであって、グリッサンドではありません。 



グリッサンドは半音刻みでほぼ同じ音価(音の長さ)で両端の音を繋ぎますが、ポルタメントは次の音に近づいてからその音にすっと収束するような吹き方をします。
フルートではどうしても半音刻みになるのですが、リングキーの楽器なら塞ぎ方を工夫することで半音刻みでない演奏をすることもできます。

弦楽器ではポルタメントの奏法は異なり、今まで聴いた中で一番印象に残っているのはチェリビダッケがミュンヘン・フィルを指揮したモーツァルトの40番の冒頭のフレーズです。
3小節目の D-B♭ と移行する、その箇所の演奏が指揮者によってずいぶん違うのですが、チェリビダッケの演奏で初めて膝を打ちました。

ちなみにこの曲集の出版社 R社に電話で指摘しようとしましたところ、当初電話を受けた編集部の方はこの商品を持ってきて途中まで話を聞いていたのですが、「お話中ですが」として、
 そういう内容はメールで連絡してもらうことになっている
として、遮られてしまいました。
担当の方に正確に伝えられない、とのことでしたので担当の方にお話すると言ったのですが、メールで、の一点張りになってしまい、聞こうとしません。

誤りの指摘なら編集部としては真剣に聞こうとするものだろうと思うのですが、この出版社はそうではないようです。

なお、 port でなくて port. と表記するのが普通です。



以前も新型 PRIUS の記事について取り上げたことがありますが、最新号をまた買ってみたところ、また間違いに気づきました。



まさか内装に紅茶を使うとは. . .
正しくは "クールグレー" ですね。



これはまずい間違いですね。



メーターの画面がなければ気づかないところですが、走行距離が入れ替わっています。
燃費は正しいようです。



某眼鏡店の中に貼られていたものです。
"melci" を検索すると幾つも引っかかりますが、フランス語で「ありがとう」を意味する「メルシー」なら "merci" です。



こちらは仕事で使っている印章(自動印)に使用するインクですが、メーカー名などの表示がないためどこが作っているのかはわかりません。



中身はこれですが、箱の裏の注意書きを読んでいたらおやと思いました。



"排水溶性" とはどういう意味なのか不明です。



たまたま残っていた古い商品を見ますと、



"非水溶性" となっていて、これなら意味がわかります。

いつ変わってしまったのでしょうね?





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