宮越屋珈琲 [オーディオ]
銀座の(株)創美さんの N店長のお知り合いがやっていらっしゃるということで先日紹介されて五丁目の珈琲店に行ってみました。
宮越屋珈琲というお店です。
カウンターに座ったところまず目に入ったのが Accuphase のコントロールアンプです。
名器 C-280 ですね。
C-280L を一時使っていたことがあります。
マイルドブレンドとケーキを頼んでみました。
雑味のない良いコーヒーでしたが、マイルドといって連想するよりも少し酸味が勝っているかなという印象でした。
使われているカップ類は N店長のお店で売っているお品ばかりのようで、マイルドブレンドはウェッジウッドで提供されました。
パワーアンプは McIntosh の MC1000。
コントロールセンターは同じく McIntosh の C40。
CD プレーヤーはよく見えませんでしたが、DENON のようでした。
アナログプレーヤーは見えませんでした。
スピーカーシステムは多分 JBL の 4312 でした。
マッキンとジムランとくれば流れる音楽はジャズに決まっています。
こいうお店にあるとマッキンのパネルの美しさが際立ちます。
オーディオは社長の趣味とのことでした。
また行ってみましょう。
SONY モニターイヤホン MDR-EX1000 [オーディオ]
原因不明の不調というものが時折出現します。
Prius の CD プレーヤーの不調は気のせいではありませんが、原因は不明です。
CD を聴くことはそれほど多いわけではないのでガタが来たというわけではない筈なのですが、とにかく使用不能になったので交換してひとまず一件落着です。
ところが今度は楽しみにして焼いた池田昭子さんの CD が再生されません。
以前焼いた森麻季さんの CD は問題なく再生されます。
データ用 CD-R を使ったのがいけないのかと思い音楽用 CD-R に焼き直しましたが、やっぱりダメです。
もしやと思い家電店のオーディオ売場で CD プレーヤーにセットしてみましたところ、読み込みません。
さてはと思い Toast をチェックしてみると、やはり音楽CD でなくデータCD を焼く設定になっていました。
変更した覚えはないのですが、とにかく原因はわかりました。
さて CD は iMac で聴くことが殆どになってしまっていて B&W のスピーカーが泣いているのではないかと思いますが、座ってじっくり聴く時間がなかなか取れないのです。
iMac には SONY のヘンドホンアンプ HPA-1 を繋いで SONY のインナーイヤータイプのイヤホン XBA-3 で聴いているのですが、HPA-1 の電源を入れても音が聞こえないというトラブルが随分前から発生して、何度やっても同じです。
"Audio MIDI 設定" がデフォルトに戻ってしまうことがよくあるのでこのフォーマット(サンプリング周波数:96kHz、ビット数:24bit)をチェックして設定し直してもやはり再生されません。
仕方がないので CD は車で聴くことにしていたのですが、CD プレーヤーが不調でどうにもならなくなっていました。
しかしこれもやがてわかりました。
「このサウンド出力装置を使用」という設定がオフになったままだったのです。
ううむ、疲れてしまいました。
さてデスクトップで聴くことができるようになったので池田さんの CD や森さんの CD、そしてオリジナルからリマスターされたポール・モーリアの CD などを次々に聴いたのですが、どういうわけか以前ほど良い音と感じられなくなってしまいました。
ヘッドホンアンプ:SONY PHA-1 [オーディオ]
最近ヘッドホンアンプが人気なのだそうです。
ヘッドホンやイヤホンもかなり良いものが出回っていて、お値段も高級品はかなりなものです。
ヘッドホンだけを良くしても限界があるというわけでしょうか。
PC や iPhone、iPad、iPod をはじめとする携帯音楽プレーヤーにはヘッドホンジャックがありますので普通はそこにヘッドホンなどを繋いで聴きます。
ヘッドホンジャックに送り出される信号は当然アナログの音声です。
機器の内部では信号はデジタルで処理されていますが出力される前に DAC でアナログ信号に変換されます。
DAC というのはオーディオに詳しい方には説明の必要はありませんが、
Digital to Analog Converter
D/A コンバーター
の略号です。
ちなみにマイクで拾った信号をデジタルデータに変換するのは
Analog to Digital Converter
A/D コンバーター
です。
さてこのヘッドホンアンプはデジタル出力のない携帯プレーヤーからのアナログ信号(ヘッドホンジャックからの出力)も入力できますが、本領を発揮するのは PC や iPad などからの USB 入力です。
USB に出力されるのはデジタル信号ですから、ヘッドホンアンプの中でアナログ信号に変換します。
専用機器で処理するのですから当然高音質になります。
クロックも PC 側と切り離されるので精度が飛躍的に高まります。
しかも電源はリチウムイオンバッテリーで DC 電源です。
もともとコンピューターはオーディオ信号にとってはノイズ源そのもので、 CD プレーヤー登場以前は PC の電源を切らないと再生に影響したものでした。
CD プレーヤーはコンピューターの発達なくしてはあり得ない器機です。
オーディオ機器として使用するためのノイズ対策は施されていますので現在まで発展して来られたわけです。
CD のデジタル信号は量子化bit数 16bit、サンプリング周波数 44.1kHz です。
再生周波数は 20Hz〜20kHz です。
20Hz 1Hz の音は1秒間で +に1回、− に1回振れます。
(20Hz の音は1秒間で +に20回、− に20回振れます)
これをデジタル信号に変換するためには2Hz 以上でサンプリングする必要があります。
サンプリングというのは標本化とも言いますが、ここでは1秒間をいくつに区切る(サンプリングする)かという数値です。
プラスに1回、マイナスに1回振れるのを記録するためには2回以上切り取らなければなりません。
20kHz(20,000Hz)を記録するためには1秒間に 40,000回以上区切らなければなりません。
(実際には全てマイナス側、つまりゼロレベルを水面に例えると水面に飛び出る事はなく水面下で処理されます)
16bit というのはその一回に区切って得られた値(波の高さ)を何段階で表すかという数値です。
bit = binary digit で、二進法で表される数字という意味です。
数値を得る事を量子化と言います。
1bit で表せる段階は2段階、2bit で4段階です。
16bit では 65,536 段階という事になります。
音の波の高さの最高から最低までを 65,536 段階で表しているわけです。
SONY と Philips が CD の規格を決めたとき、Philips は 14bit を主張したそうですが、SONY が 16bit を主張し、結局それが規格となりました。
ポータブル PCM プロセッサーである PCM-F1 を使ったことがありますが、これには 14bit と 16bit を切り替えるスイッチが装備され、16bit は拡張規格という扱いでした。
サンプリング周波数は 44.056kHz で、44.1kHz ではありませんでしたが、記憶があやしいのですがこれは日本の放送規格に合わせたためで、欧州では 44.1kHz だったかと思います。
さて話を戻しまして PHA-1 の音ですが、ただ今充電中で音は聴いていません。
明日が楽しみです。
※ '13.7.13 1:10 a.m. 追記
充電はすぐ終わりました。Mac 側の設定が必要でした。
マニュアルに OS のヴァージョンごとの設定が記載されていますが、説明が不足しています。
(PHA-1)のフォーマットから 96000.0Hz、2ch-24ビットを選択
したあとでPHA-1 を選択して Control + クリック で
このサウンド出力装置を選択
(スピーカーアイコン)を選択しなければなりません。
音は次元が違います。
天井の高さをはじめとする空間表現、一つ一つの音のニュアンスがより音楽的になります。
どちらかと言えばモニタ的ですが、音のニュアンスがとても大事である事は比較試聴してみるとはっきりと分かります。
手始めに聴いてみた森麻季さんの「花は咲く」ではもともと言葉の発音が明瞭であったところへ更に口の開け方のニュアンスが 一層はっきりし、これを聴いてしまうともう元には戻れません。
お値段はそれに見合うもので、気軽に買えるものではありませんし使用するヘッドホンの性能が問われる事にもなりますが、買って後悔する事はないと言ってしまいましょう。
強くお勧めできます。
「前衛」という名のスピーカー:avantgarde [オーディオ]
このスピーカーシステムの現物を見るのは初めてかも知れません。
最初の製品の発売は大分前ですが、今でも同じシリーズの商品が売られています。
当時 "Stereo Sound" の表紙にも登場したと思います。
日本での扱いは Esoteric ですね。
ここに写っているのは "Uno G2"、ホーン二本とアクティブウーハーという構成です。
それまでのホーンと言えばアヒルの嘴のようなものが当たり前でした。
効率が良く、ヴォーカルなどはまことに良いのですが、扱いは難しいですね。
その難しいホーンをこんな形で使うとはまさに前衛です。
こちらは多分 "primo Ω G2"。
構成はホーン二本とアクティヴバスホーンというユニークさです。
お値段はなんとペアで 9,450千円。
Uno G2 の方は 2,310千円です。
時間がある時にじっくり聴いてみたいですね。
アンプ(パワーアンプ)でこれに比肩するものと言えばスイスの FM Acoustics でしょう。
現在の価格はわかりませんが、2002年の価格改定の記事を見ると
FM811 MkII:9,600千円
FM711:6,490千円(2008年のある記事では6,877,500円とあります)
FM411:3,850千円(日付不明ですが MKII で6,279,000円)
というものすごさです。
外見は非常にすっきりしています。
かつては 611 というモデルもありました。
我が家のは FM611X で、なんでも 50台しか作られなかったとか。
どういうわけか新品とほぼ同じものを格安で変えたので、これは今でも宝物です。
パーツの選別がものすごいのでこんな値段になるとか、毎年値上げしているとか、菅野さんが「何でこんないい音がするのかわからない」とおっしゃったとか、伝説が多々あります。
修理すると音がすっかり変わってしまうとは専らの噂です。
我が家のも電源スイッチの照明が点かなくなっているのですが、こんなことでは修理には出しません。
パワーアンプに触れたので一言書いておきます。
一般の方にはどうでも良いことかもしれませんが、パワーアンプはプリアンプから送られた信号(電流)を増幅する(してスピーカーに送り出す)のではなく、プリアンプからの信号に基づいてコンセントから取り込んだ電流を増幅して送り出すのです。
だから電源が重要なのです。
さてオーディオユニオンで商品を見ていて感じたのは、以前はノイズ源そのものだったコンピュータが居場所を与えられていること、USB インターフェースを使うことが珍しくないことですね。これは PC からの信号を再生するためですね。
ワイヤレスのルーターらしきものもありましたね。
小型のヘッドホンアンプも何種類もありました。
ポータブルオーディオが無視できない存在だと言うことですね。
しかし時代は変わっても Accuphase や mark levinson その他のかつてのブランドは健在という印象を持ちました。
maranz や McIntosh も。
懐かしいものでは YAMAHA の GT-2000 というレコードプレーヤーがありました。
当時の YAMAHA の製品はデザインもよく、憧れでした。
プリアンプ C-2 やスピーカーシステム NS-1000M の時代ですね。
デザイナーにマリオ・ベリーニを起用した製品もありました。
最初に買ったプリメインアンプは CA-1000III でした。
センダストヘッドを採用したカセットデッキも使っていました。
SONY や Technics も良い製品を出していたのですが、見かけませんでした。
まとまりがなくなりましたのでこの辺で。
BOSE SoundLink Bluetooth Mobile speaker [オーディオ]
右側にあるのはこれで、Apple の無線映像/音声伝送技術 "AirPlay" でワイヤレスで再生できるシステムです。
BOSE SoundLink Air digital music system
- 出版社/メーカー: BOSE
- メディア: エレクトロニクス
こちらは同じワイヤレスでも Bluetooth を使用するタイプです。
外装がナイロンのタイプとレザーのタイプがあって、色のバリエーションもありますが、中身は同じです。
BOSE SoundLink Bluetooth Mobile speaker II Nylon Edition
- 出版社/メーカー: BOSE
- メディア: エレクトロニクス
カバーの前面が折り畳まれてスタンドになります。
iPad 側で Bluetooth を使用するよう設定すると自動的に双方がお互いを認識し、通信が確立して音が出ます。
iPad に入れておいたものを再生して聴いてみましたが、 この大きさからは想像できないスケールの大きさで、レッスン室に置いても十分使えそうです。
何よりバッテリー内蔵で電源がなくても使える点が良いです。
これがあれば使いたいものを CD-R に焼いて持って行かなくてもその場で聴く事ができます。
車の中でも OK です。
音量も十分あります。
Finale には iPad 用のアプリケーションがあって、インストールしておけば iMac で作ったファイルを iPad に保存し、それを再生する事ができますので手間が省けますし CD-R を無駄に消費することもありません。
そういうわけでこちらを買ってみました。
今度のレッスンで使ってみたいと思います。
BA型 のヘッドホン [オーディオ]
SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-3IP XBA-3IP
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
BOSE の一体型オーディオ [オーディオ]
レッスンで伴奏 CD を使ったのですが、備え付けの CDラジカセ(妙な名前ですが)があまりにしょぼいので感じが出ません。最も困るのが音量が足りないことです。
千葉そごう 9F には BOSE の直営店があり、普通は直販でしか手に入らない商品の音を聴くことができます。
BOSE のスピーカーは以前使ったことがあり、一体型の Wave Radio CD も使ったことがあります。
Wave Radio CD は小型ながらスケール感のある音で、普通に音楽を楽しむには十分な性能があります。
以前使ったものは現在のようなスロットインのタイプでなく、上部の蓋を開けて CD をセットするタイプでした。
以前も感じたことですが、現在の製品は以前のものとは大分音作りが変わったように感じられます。
また、これは以前のタイプでも同じでしょうが、置く場所によっても大分印象が変わります。
上の写真で置かれている部分の下は扉が開くようになっていて、中は空間があります。
ここで聴く音は低音が締まりがないイメージです。
こちらはガラスの上で、こちらの方が少しましです。
こちらのキャビネットはかなり頑丈で、良好な音が再生されています。
ここには内部を見る事ができるように分解した様子が展示されています。
フルレンジが一つづつという構成です。
1枚目や3枚目、4枚目に一緒に写っているのはもう少し大掛かりなシステムで、スケール感が上回っています。
低音の再生は両者で方式が異なり、Wave Radio CD は低音がリア側から放射されるのに対し、大型のタイプは筐体の底部に低音用のユニットが上向き取り付けられていて低音は本体前面から放射されます。
車の中で聴いているラトルとベルリン・フィルの「ハバネラ」を聴いてみたところ、開口部が両サイドにあるためか聴く位置によって定位や奥行きがずいぶん変化しました。
ネットオークションなどではこれらの製品も出品されていて大型のシステムは要らないなどと評されていることもありますが、このガラスの上に設置された二つのシステムを実際に聴いた印象ではそれは過大な評価であると言わなければなりません。
設置場所や何を重視するかによっても評価は違うと思いますが、私はこれは買いません。
古いタイプの方が良かったかもしれないとは思います。
実はこの小型の方でも買ってレッスン室に置かせてもらおうかとも思ったのですが、これなら WestBorough と名付けられた CD(DVD)プレーヤー(機種によってオーディオチューナーも)一体型アンプに 501x や 501z という小型スピーカー4つ + ベースボックス の組み合わせの方が目的には合います。
ただ、スピーカーは場所をとらないのですがプレーヤー/アンプが結構大きいのです。
しかも CDラジカセが置かれているのはいわゆるカラーボックスと言われるあまり頑丈でない棚の上です。
レッスン室内にはもうちょっと丈夫な木製のテーブルのようなものがあるのでそこなら設置しても大丈夫そうですが、じゃまです。
TOSHIBA SD/CDラジオ CUTEBEAT シルバー TY-SDX50(S)
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
これは置かれているものとは同じではありませんが、ほぼ同じようなものです。
楽器店ではもうちょっとましな商品を扱っているはずですからこんなものではなくてレッスンでも使えるようなものを置いてくれないものでしょうか。
SP盤を再生するには [オーディオ]
しばらくぶりのオーディオの話題です。
まず SP盤用の針ですが、次のサイトに結構ありました。
http://shop.jico.co.jp/sp/
SP盤を再生して mp3 に変換している機材を紹介している人のサイトがありました。
http://www.geocities.jp/marcelmoyse/SPSP.html
SP盤用のイコライザを扱っているサイトがありました。
http://www.soundbox.co.jp/mozart.html
Accuphase は以前の社名はケンソニックと言いました。
Audio Tuner の KENWOOD ともとは兄弟の会社ですね。KENWOOD はもと TRIO と言いました。
憧れでした。
カタログを撮影しています。
この C-280 は国産では最高でしたね。stereo sound 誌のリファレンスでした。
Accuphase ユーザーになったのは次のモデルの C-280L からでした。
YAMAHA の C-2 や C-2a も人気がありましたね。
この頃は Tuner や TAPE と並んで Phono 入力がありました。
高級機には二つあったりします。
カートリッジは MC と MM の二つに大別されていました。
それぞれ発電方式が違い、MC は Moving Coil、MM は Moving Magnet の略で、MC は針にコイルが取り付けられカートリッジ本体にマグネット、MM は針にマグネットが取り付けられカートリッジ本体にコイルがあります。
針がレコードの溝に従って動くと MC はマグネットで作られた磁界の中をコイルが動き、MM はコイルの中をマグネットが動いて電流が発生します。
それを増幅してオーディオ信号として取り出すわけです。
MC の方が軽いので繊細な再生音が得られますが、出力が小さいのでヘッドアンプやステップアップトランスなど出力を増幅する装置が必要です。
どちらの方式でもイコライザーと呼ばれる装置(アンプ)が必要です。
SP盤の時代は回転数も一応 78rpm と決められてはいたものの、結構ズレがあったようです。
イコライジングに関しては上記のサイトにもありますが、 LP盤も初期の頃はレーベルによって違いがあり、最終的には RIAA (Recording Industry Association of America:アメリカレコード協会)と呼ばれる特性に統一されました。
アンプの Phono 入力にはこの特性のイコライザが内蔵されています。
LP盤は平らな円盤に刻まれた溝を針がトレースして信号に変換する事は誰でもご存知だと思いますが、ダイナミックレンジの広い(大きい音と小さい音の差が大きい)生の音をそのままあの細い溝に刻む事はできません。
フルオーケストラの ff は非常に大きな音で振幅が大きく、フルートなどの音の小さな楽器の pp は非常に小さな音なので振幅が小さいです。
また低い音は周波数が低くて音圧が高く高い音は周波数が高くて音圧が低いのは誰でも知っていますが、通常ステレオの再生で求められる 20Hz〜20kHz の範囲に限っても 1,000倍の幅があります。
これをリニアに溝に刻む事はできないので低音は減衰させ、高音は逆に強調して溝を刻みます。
再生時はそれと逆の事を行います。
この時に使われる特性が RIAA 特性(カーブ)と呼ばれます。
SP盤用の針は高くないものの、イコライザが必要なようですね。
ううむ、道楽の世界ですねえ。
1枚目の写真は以前掲載したものですが、我が家のスピーカーシステム、B&W の Nautilus800 です。
プリアンプは mark levinson の No.326S、パワーアンプは FM Acousutics の FM611x です。
ここ数年、座ってじっくり聴く時間が撮れないのが残念です。
掘り出し物その1:モイーズの SP 録音 [オーディオ]
フリーマーケットで見つけた掘り出し物の一つはレコードです。
売っている人はレコードの事はよくわからないようでした。
カラヤン/ BPO の "Bolero" などもあったのですが、廉価版で盤も薄いものでした。
ストコフスキーの「白鳥の湖」もありましたが、盤が埃だらけでした。
写真のものは別に期待もせずに中を見たのですが、驚いてしまいました。
もとの印刷が不鮮明なので見づらいと思いますが、ティボー、メニューイン、コルトー、モイーズ、セゴビア、スキーパといった往年の名演奏家たちの名前が並んでいます。
私にとっての一番はもちろんモイーズです。
しかし残念です。
見慣れない人はお分かりにならないと思いますが、これは SP 盤です。
SP は LP レコード出現以前の 78rpm のレコード盤です。
盤はシェラックと呼ばれる材質でできていて大変硬く摩耗に強いのですが、割れやすく、カビが生えやすいのです。
我が家の Technics の SP-10mkII は 78rpm の回転もできるのですが、SP 用の針がありません。
探せば入手する事はできるかもしれませんが、アンプも LP 用の入力しかありません。
蓄音機があれば良いわけですが、もちろんありません。
フルートやヴァイオリン、ギター、声楽は相当リアルに記録されているようです。
CD でも古いレコード盤を再生して収録した「OPUS蔵」というレーベルもあります。
というわけで再生はできませんし、モイーズのこの曲は CD にも収録されていて聴く事ができるのですが、買ってしまいました。
まあ、安かったですしね。
いつか再生する機会を得たらぜひ SP の音を直に聴いてみたいと思います。
ところでこのマーク、日本では Victor のマークとしておなじみですが、本来は EMI の商標です。
オーディオユニオン年末セール [オーディオ]
オーディオユニオンから DM が来たので行ってみました。
HG中古館の在庫は店頭価格の 5% off で、配送料無料です。
最近ご無沙汰しているので最新のコンポーネントには暗いのですが、往年の名機等があるとつい見てしまいます。
写真は STUDER の名機 D-730 です。
2台ありました。
定価 120万円ちょっとだったのですが、年数が経過している割には値段が下がりません。
プロ機なので耐久性には不安はありません。
当時は PHILIPS の LHH-2000 も大変人気がありましたが、そちらはあまり姿を見ません。
コンポーネントではありませんが、名品と言ってもいいかもしれない EKORNES のチェアです。
http://www.ekornes.jp/jp/stressless/stressless_recliners/
これが実に座り心地がいいのです。
オットマンも付いていて、私が買った当時は同じ個体の革を使っているというのがウリの一つでした。
TEAC の高級ブランド ESOTERIC の SACDトランスポートや D/Aコンバーターなどです。
上から4段目の右側に見えるのは電源ユニットです。
トランスポートのメカニズムはこれが一番優れていると思います。
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/sacdt/index.html
お目当てはこちら、以前取り上げましたマスタークロックジェネレーター、 G-0s です。
現在は後継機種が出ていますが、ルビジウムによるもの(G-0Rb)と高精度水晶によるもの(G-03X)に分かれています。
http://www.teac.co.jp/audio/hiend/masterclock/index.html
G-0s は切り替えて使うことができます。
このクラスになりますと高音がどうの低音がどうのというレベルではありません。
ずいぶん前に初めて Wadia の一体型 CD プレーヤーを聴いたとき、それを思い知らされました。
モーツァルトのクラリネット協奏曲を試聴しましたが、お腹に力を入れた様子が分かる、と言ったら感じを想像していただけるでしょうか。
日本の製品と海外製品で一番違うのはこうした点です。
概ね海外の製品の方が音楽が聴こえると言えると思います。
TEAC のテープレコーダーは定評がありました。
カセットの時代になっても C-1 という製品を出して頑張っていましたね。
マニアには Nakamichi が人気でしたが、再生も Nakamichi でないとベストのサウンドは聴けませんでした。
一般には SONY が人気だったと思います。
ロジックコントロールを採用したのも SONY が早かったと思います。
その頃は YAMAHA が良い製品をたくさん出していました。
アンプの C-2、B-2 のシリーズやスピーカーの NS-1000M (使っていました)は評価が高かったですね。
YAMAHA はデザインがいいのも魅力でした。
カセットデッキの K-1a などは飾っておくだけでもいいと言われていました。
カセットテープも TDK からアルミダイキャストを使用した MA-R という製品が出ていましたね。
レコードプレーヤーは最初は SONY のフルオート機に DENON の DL-103s というカートリッジを付けて使っていましたが、あるときアームを変えてみようと思い立ちました。
でもそのクラスのプレーヤーはアームを交換できないのです。
そこで Technics の SP-10 mkII のターンテーブルに SAEC の WE-308SX というアームを付けました。
聞き慣れたレコードを再生したとき、唖然としました。
こんなにも違うものか、と。
カートリッジは同じなのに。
思えばその時がオーディオの凄さを感じた最初だったのかもしれません。
昔話を始めるときりがないのでこの辺にします。