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指揮者の考えていること [本]

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特に大友さんのファンというわけではないのですが、書店で見かけたので買ってみました。

年齢が近いので見てきたものも近いだろうと想像しました。




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少しだけ読んだところによりますと大友さんは修行の為に海外に積極的に出ていこうというお考えはなかったようで、その点を小澤さんに「まだ日本にいるのか。もう遅い」と言われてしまったようです。


 


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生い立ちにはそれほど興味はないのですが、小さい頃からピアノに触れていたものの外で遊ぶ方が好きで高校では運動部に入ってしまったそうで、期待していた音楽部の先生ががっかりされたとあります。

その後先生が画策して音楽部に入ることになります。




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バーンスタインが海外で若い人たちに話したという内容はなかなか聞けない話で、今の日本のオーケストラの水準から考えると「今は違う」と言いたくなるのですが、当時 N響でさえ全く評価されていなかったというのは聞きたくない話ではありますが反面そうかもしれないとも思えます。

特にあれだけ関係の深かったサヴァリッシュさえ経歴では全く N響のことに触れていないというのはちょっとした衝撃ではあります。




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今の若い音楽家の卵たちはどうだろう。

かつてシュワルツコップが来日してマスタークラスが開かれた時、多分芸大の学生が主な受講生だったのでしょうが、オペラのアリアなどを歌った受講生に対して「あなたはその言葉が使えるか」と聞かれて誰もイエスと答えられないのを見て、「それでは歌えないでしょう」と言ったというのです。

それはかなり辛辣ではありますが、確かにそうなのです。

いくら音を発音できてもそれがどんな意味なのか分からなければ、意味が分かっても自分の言葉として発することができないのでは歌で表現することはできないでしょう。

 

 



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以前触れたような気がしますが、プッチーニの『蝶々夫人』は日本が舞台なので日本語も出てくるのですが、意味不明なものもあると岡村喬生さんが指摘されていました。

訊ねると「日本人のお前にわからないものが俺たちにわかるわけがないだろう」と言われてしまったというのです。

岡村さんがプッチーニの台本に初めて手を入れて改訂版が作られたそうです。





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今読んでいる本が読み終わったので続いて読むことにします。



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