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会員になる:千葉市美術館 [アート]

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一回目を観るタイミングで申し込んでおけばよかったと思ったのは観終わってからでした。




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大人の個人の会員は年会費が2,500円で何度でも鑑賞できます。

 

期間は一年間ですが、来年初めから半年間工事のため閉館になりますので、その分期間が延長されています。




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招待券も一枚送られてくるというのです。

知人にあげられるようにということらしいですが、かなりお得ですね。

 

 

地下駐車場は利用者は無料なので、夏の暑い時期などここに車を置いてゆっくり鑑賞したり食事をしたりと厳しい季節を乗り切るにも利用できそうです。

 

展示替えがある時など存分に利用できます。

 

 

次の企画展はミュシャとチェコの浮世絵コレクターに関する展示だそうです。


 


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今右衛門さんの講演を聴く@千葉市美術館 [アート]

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魯山人展のイヴェントの一つ、十四代今泉今右衛門さんの講演を聴きました。






以前撮った写真です。

 

 

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いろいろ興味深いお話があったのですが、その中で雪の結晶についてのお話がありました。

 

 

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当初梅の花のつもりで描いたものがこの雪の結晶に発展したとのことで、墨はじきの技法と合わせて説明がありました。

 



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同じシリーズでもう一種類ありますが、技法は同じです。




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Baccarat とのコラボは三年前とのことでしたが、これを撮ったのは昨年の2月です。




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当初既存のこのショットグラスと合わせてみたところ少し違和感があったので「もう5mm 低ければ」という意味のことを伝えたところ、Baccarat としては初めてのことらしいですが作ってくれたそうです。




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お互いの作品にイニシャルが入れられています。




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講演会は無料でしたが、事前の申し込みが必要で応募多数の場合は抽選でした。

有意義でした。


 


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ヒゴタイ、咲く [花、植物]

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今朝は霧になりました。

湿度は高いですが、今のところは気温は低いです。

 

昨日の朝の続きです。




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先がほんの少し色づいた紫陽花が可愛らしいです。




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鶏頭が姿を見せました。




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皇帝ダリアにはやっぱり水滴。

 



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落花生も花盛り。




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この紫陽花はピークを過ぎました。




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マンリョウの咲き始め。




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ルリタマアザミ改め平江帯(ヒゴタイ)が色づき始めました。




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上からです。




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来週はきっと見頃です。




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オカトラノオがまだ少し見られます。




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アルストロメリアももう少し。

 



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この紫陽花はこれから。




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大部分赤くなりましたが、これから色付くものも。




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お盆の頃にはみんな赤くなります。




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緑から白、そしてまた緑へとアナベルは変わります。




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この場所の桔梗はそろそろ終わりです。




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フロックスは見頃の時期が短いです。

 



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キレンゲショウマの蕾がほころび始めました。




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オミナエシももう始まっています。




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シダ植物に注意が向くようになりました。




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シュウカイドウは鉢植えでよく育ちます。

 



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パンが焼けるのを待ってお出かけです。

 

 

花を一つ、切っていきましょうか。


 


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久しぶりのローストは パナマ ゲイシャ [コーヒー]


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このロースターを買ったのはいつだったかと調べましたら11年前の10月でした。

この機種は今でも売っているので安定した評価を得ているようです。

 
 
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今回ゲイシャ種を飲んでみようと思いましたが、豆の状態でもとても高いので生豆を買って久しぶりにローストすることにしました。

 

 

ゲイシャはアラビカ種の一種で、エチオピアにある原産地の村名に由来し、日本の芸者とは関係ない。

 

ゲイシャは、エチオピア南西部カファ地方のゲシャ村で1931年に発見された、比較的新しい種である。

その後、ケニア、タンザニアを経由して、1953年にコスタリカの農学研究所 CATIE へ持ち込まれたが、当時の栽培地は標高が低かったため味が悪く、長らく見捨てられた状態が続いた。

 

しかし2000年になってから、パナマのボケテ地区の冷涼な渓谷にあるエスメラルダ農園で隔離されながら栽培されたゲイシャが、見事な実をつけるようになった。

エスメラルダ農園は元はスウェーデン人が開いた古い農園で、1964年にバンク・オブ・アメリカの元社長ルドルフ・ピーターソンが買い取ってそれを息子のプライス、孫のダニエルが受け継ぎ、そうやってゲイシャの栽培に成功したのはダニエルの代になってからだった。

 

エスメラルダ農園ゲイシャは、2004年にコーヒーの国際品評会“ベスト・オブ・パナマ”で当時の落札最高額の世界記録を更新して[優勝し、一躍脚光を浴びるようになった。

 

この国際品評会には日本の輸入業者も来ており「ゲイシャ」の名が定着した。

その後、エスメラルダ農園ゲイシャは、「ベスト・オブ・パナマ」「SCAAカッピングパビリオン」「レインフォーレスト・アライアンス・カッピング・フォー・クォリティ」といった各種の品評会で1位を獲得している。

 

現在ゲイシャは、原産地と環境条件が似たパナマ、コスタリカ、コロンビアといった中南米で主に栽培が行なわれている。

(Wikipwdia)

 
 

業者の説明では欠点豆は一割程度なので一割増しにするとありましたので正味 990g くらいあるのだろうと思いますが、実際のところはハンドピックしてみなければわかりません。

 

 

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ハンドピック用のトレイに広げます。

 
 
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ざっと見たところでは悪くありませんが、始めます。

 
 
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このようにして見ていきます。

 
 
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ザルを使用してゴミなどを落とします。

 
 
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まず取り除くのは小さい豆。

 
 
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かなり厳しく選んでいます。

 
 
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そのほかの取り除いた豆はこれだけ。

 
 
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ピーベリーは欠点豆ではないのですが、小さいものが多いので私は取り除いています。

 
 
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決して混じっていてはいけないのはこれらです。

 
 
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腐敗豆など。

 
 
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傷みのあった豆。

 
 
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虫食いや変形など。

 
 
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虫食い、腐敗、カビ、未熟といった豆は一つも残せません。

 
 
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未熟と思われる豆です。

色が薄く、軽いです。

これはローストしても色があまりつかないのでローストしてからでも取り除くことができます。

 
 
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ピーベリーはこれだけ。

 
 
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そのほかの悪い豆。

 
 
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形の悪いものや欠けたものです。

 
 
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久しぶりなので長期保存していた古い豆でウォーミングアップします。

 

設定温度は 230℃、時間は15分です。

 
 
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現在温度と経過時間です。

 
 
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筒が斜めにセットされるので豆がゆっくりと撹拌されます。

 
 
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だんだん色づいてきます。

 
 
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ほぼ終わりです。

加熱が終了すると冷却が始まります。

 

 
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32g のチャフと水分が飛びました。

 

 

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ハンドピックもせず品種も混じっているのでムラがあります。

 

 
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こちらは本番が終わった状態です。

水分量が多いので時間を16分に設定し、残り5分のところで温度を5℃上げました。

飛んだのは38g。

 
 
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もう少し深煎りにしても良かったかなという印象です。

 

 
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おすそ分けするものをすぐ真空パックにします。

 
 
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カチカチになりますが、半日経つとかなり緩くなり、1日経つ頃にはパンパンに膨らみます。

 
 
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数日置いた方が味わいが深まるのですが、結果を確認するためにすぐドリップします。

 
 
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冷却の段階でかなり香りが飛ばされますが、時間が経つにつれ内部からじわじわと出てきます。

 

そして味わいは、期待以上のものでした。

マイルドそのもの。

これは素晴らしい。

酸味の苦みも暴れることがなく、ほどよい甘みが全体をまとめています。

 

飲み終えてすぐもう一杯欲しくなるコーヒーは久しぶりです。

 

これこそ至福というものです。

 
 
 
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いよいよ夏だ [花、植物]

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昨日から急にこの時期らしい陽気になりました。

昨夜は少し寝苦しかったですし、今朝は不快指数が高いです。

それでも雲があるのでまだ少し凌げますが、風がないですしベタベタする感じが嫌ですね。




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バラが少しだけ咲いています。




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百合も蕾を持ちました。




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紫陽花はまだまだ見られます。




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ノウゼンカズラはピークです。




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可愛らしいのに毒があります。




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皇帝ダリアは露を溜めます。




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パイナップルリリーはまだ焦らします。




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ランタナも咲こうとしています。




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マンリョウが開花しました。




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白藤。

食べられないのでしょうか?




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ブッドレアはオカトラノオにちょっと似ています。




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蝶が好みます。

 



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ムクゲはしばらく楽しめます。




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白は一旦終わりましたが次が控えています。




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クチナシの八重が次々に咲いて辺り一面濃厚な香りが漂っています。




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二度目に咲いた花たちはちょっと小さめです。




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この場所のグラジオラスは赤と白は終わってしまいました。




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夏野菜も次々に食卓に上ります。




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赤一色のものにもよく見ると黄色が混じっているようです。




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遅めにできるラビットアイです。




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パウダーブルーというこの品種はとても上品な感じです。




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ツユクサも咲いていました。

ムラサキツユクサとはまるで違います。




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赤くなったものが多くなってきました。

 

続きは明日アップします。


 


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春海バカラ [アート]

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先日取り上げました Baccarat の古いグラスが春海バカラと呼ばれるものであることはその時触れました。




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箱もオリジナル(日本の)です。




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ギヤマンという表記に後で触れます。



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大阪、高麗橋の春海商店がデザインして発注したものです。




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大変貴重な、オリジナルの栞も残っています。

 
 
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横書きの表記が現在と同じ左から右です。

 

ちなみに「白耳義」はベルギーの漢字表記です。

「阿蘭陀焼」というのはイギリスやオランダのプリントウェア(銅版転写陶磁器)のことで、現代ではイギリスの SPODE などのような製品です。

 

 

当時は京橋に支店があったようです。

 



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この製品がいつ頃作られたかを探りたいと思っているわけです。

 

 

春海商店がバカラ製品の取扱を始めたのが 1904年とされています。

 

栞をもう一度見ていただきたいのですが、「東京市」とあります。

 

これは現在の23区であるそうですが、東京都に呼び名が変わったのが 1943年。終戦の2年前です。

 

 

大雑把ですがその間に作られたものであるはずですが、オリジナルにデザインして注文するのは 1904年よりもう少し後でしょうね。

 

 

110年くらい前から 75年くらい前まで、およそ35年の間に作られたものと推測します。

 



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クリスタルガラス自体の質は現代の方が良くなっていますが、カットの技術は決して劣るとは言えません。




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この、横方向のカットはアンティークバカラにも見られますが、上下に二箇所あるものは今のところ見つかりません。

想像ですが、これは日本の樽のデザインではないかと思います。

さらに想像するなら、春海藤次郎のデザインが他のバカラ製品に使われた可能性もあるかもしれません。




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金彩も非常にきれいに残っています。




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どのグラスにも良く見ると気泡が残っています。




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このカットをぴったり合わせるのが高度な技です。




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さて「ぎやまん」という表記ですが、ダイヤモンド(ディアマン)やすりを使ったカットガラスのことで、江戸時代の終わりまでそう呼ばれていましたが、明治の初めにドイツから製法を取り入れてそれまでの和ガラスから変わった時に呼び名も「ガラス」と変わったそうです。

なのでこの栞にそういう表記が使われているのは普通にそれが使われていたからではなくて知識人層や趣味人の間ではそういう呼び名が好まれていたからと推測します。

 

 

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日本語が左から右への横書きになったのは戦後と思われていますが、戦中(昭和17年頃)からそうしようという動きはあったそうです。

ただ、横書きがなかった日本語では作られ始めた辞書などでは原語を横書きにして日本語を90度右か左に回転させて表記していたそうで、不便だとして横書きが始まったそうですが、そういう経緯があるので当然左から右へ書いたそうです。

 

検索してみると

 1938年(昭和13年)10月頃の大阪の天王寺駅

 1938年(大正15年)12月24日(大正最後の日)の朝日新聞

の画像が見つかりましたが、表記は混在しています。

そしてはっきりと方向を統一すると宣言したのが読売新聞、昭和20年12月31日付紙面。

 

翌元旦から変更したのだそうです。

 

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製造年を推測するには今のところこれ以上材料がないのですが、現在も大阪で営業している春海商店にはデザイン画が残されているそうですし、フランスのバカラ本社にも図面はあるでしょう。

 

機会があればさらに調べてみたいものです。




ちょっと横道に逸れますが、箱の横に貼られたラベルに「湯」の文字が見えますが、湯呑みでもないし、茶の湯の意味とも違うような気がします。

いろいろ調べていますと、あの「吉兆」が創業当時から夏のものとしてバカラの器を使っていたことがわかりました。

創業は 1930年。創業者は湯木貞一。

ことによると湯木さんが書いたかあるいは次の所有者が来歴の記録のために書いたのかもしれません。

推測の域を出ませんが、そうであったらすごいと思います。



 


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直木賞候補だったのか [本]

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昨日芥川賞と直木賞の受賞作の発表がありましたが、芥川賞候補の五人中三人が女性で、直木賞に至っては全員女性ということも話題になっていました。

原田さんの『美しき愚か者たちのタブロー』も候補に挙がっていたのですね。

現在開催中の松方コレクション展に行かれる方にはちょうど良い本でしょう。



美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/05/31
  • メディア: 単行本


先日『原田マハの印象派物語』を取り上げたあと、同じ作者の文庫本『本日は、お日柄もよく』を貸してくださる人があったので1日で読みました。

 

 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

  • 作者: 原田マハ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫

 

以前買ってみようかと検討したことがありましたが購入しなかったので、良い機会でした。

 

スピーチライターという馴染みのない職業を取り上げていてとても興味深く、またヒロインが支持するその道の達人のスピーチも素晴らしかったので読み進めることができたのですが、途中から選挙に舞台が移ると、なかなかうまく話を進めてはいるもののだいぶ現実離れしてきたなという印象で、ちょっと気持ちが離れてしまいました。

 

なんだか清水義範さんの『国語入試問題必勝法』みたいで、なるほどなるほどと読ませはするものの現実的にはどうなのだろうという感じです。

 

 

思わず涙ぐんでしまうところもあるのですが、一押しというわけにはいきませんね。

 

 

 

以下の写真は iPhoneX での撮影なので画質はいまいちです。



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次いで書店で選んだのがこの二冊です。

『ジヴェルニーの食卓』は出世作で、『フーテンのマハ』はその作品ができる背景などが綴られているので手始めには良いかなと思います。

 

 

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/06/25
  • メディア: 文庫






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語り口はうまいですね。

まるで本当にそういうことがあったかのように興味深く読むことができます。

 



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作品に描かれた人々や当時の境遇、交友関係などは綿密な取材に基づいて描かれていると思うのですが、著者の手でそれらの人物に命が吹き込まれているかのようです。



『~印象派物語』も手元にあると描かれた作品を見ることもできてより理解が深まります。

ドガの少女像なんてその本で初めて見ましたし。




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フーテンのマハ (集英社文庫)

フーテンのマハ (集英社文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: 文庫

こちらはまだ読んでいません。






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『本日は~』の解説で知ったのですが、原田さんは同じく作家の原田宗典さんの妹なのですね。

彼の本はだいぶ以前何冊か読みました。

ユーモアの感覚がとても好きです。

 

スバラ式世界 (集英社文庫)

スバラ式世界 (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/09/23
  • メディア: Kindle版

東京困惑日記 (角川文庫)

東京困惑日記 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2002/02/08
  • メディア: Kindle版



 


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中間の感じ:Uebel [楽器]

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このところ以前入手した Uebel を使っています。




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頭部管はオリジナルではなくて以前取り上げました FluteMakers Guild 製です。

ルーダルカルテの職人が設立したメーカーです。




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葉巻型と呼ばれる他にない形状です。




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クラリネットが有名ですが、フルートも評価を得ています。




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反射板の先でカットされたような形状で、頭部管の長さも通常より長く作られています。




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Eメカもキーカップを直接押さえる独自の構造です。




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Aisレヴァーも可愛らしい形です。




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左手親指周りも独特の形です。




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キーカップも他にない形です。




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右手小指周りも。

 

音色は木管に近いですが、 Isidor Lot ほど飛び抜けてはいません。

操作性や音の切れは普通の金属の楽器に近いです。

 

難点を言うならアルミ(合金)でありながら足部管一体型なのでかなり重くてハードケースに収納した状態でも長いことでしょうか。

 

 

以前も書きましたが、複数の同じタイプの楽器と比べた時この個体が一番結果が良かったのですが、それは多分頭部管のおかげです。

 

ルーダルカルテは Boosey & Hawkes に製造部門を売ってしまったのでそれ以降のこのブランドの楽器は別物と思わなければなりません。

そしてその時辞めて FluteMakers Guild を作った五人の職人たちは極めて優れた腕の持ち主だったということが言えます。

 

 

このブランドの楽器に出会ったら検討する価値ありです。

 



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加藤仁志さんの粉引き皿 [アート]

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Pain de Lodève の撮影に使ったのは gallery ten で求めた 加藤 仁志 さんという作家さんの作品です。

 



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gallery ten で昨年12月に企画展が行われたそうで、その記事から説明を抜粋して引用します。

 



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 加藤仁志さん
 
  岐阜県土岐市で生まれ育ち、現在もその土地で作陶。
 
  大阪芸術大学で陶芸を専攻。
  卒業後、土岐市立陶磁器試験場で2年間、岐阜県の陶芸家のもとで1年半勉強したのち独立。
 
  山に土を採りに行き、粘土にする。
  いまや、ほとんどの陶芸家が著書(管理者注:業者か?)から買い求めるのがあたりまえですが、
  土づくりから加藤さんのものづくりが始まるのです。
  磁器に至っては薪窯で焼成。
 
  肌は、品のある粉引きや、クールな瑠璃釉、深みのある白磁、どれも料理が映える器です。
  食卓に落ち着いたアクセントが加わります。
 
オーナーの O さんのお話によれば
 土岐市は昨年NHKの連続テレビ小説『半分青い』の舞台になったところで、
 その役者さんが地元のラジオ番組に出演された時に、加藤さんも出演された
そうです。



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粉引きのお皿です。

 

 粉引(こひき)とは、李氏朝鮮から日本に伝わった陶器のこと。粉吹(こふき)ともいう。

 由来は「粉を引いた(吹いた)ように白い」といわれたことから。

 当時、磁器に対しての憧憬から生まれた。褐色の素地の上に白化粧土を施したものである。

 日本では主に酒器や茶碗で高い評価、名品が生まれている。

(Wikipedia)




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柔らかで優しい表情が窓越しの穏やかな光に似合います。

載せるものを引き立て、魯山人の緊張感を持った佇まいとはまた違う良さがあります。

 

 

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フランス生まれのロデヴ。

どこかヨーロッパの地方の伝統的な陶器を思わせる、手作りの温もりを感じさせる器がとてもよく合います。

 

参考:http://www.kouboukaranokaze.jp/d-voice/701/

   https://shino-oribe.co.jp/blog/2907/

   https://www.tadanosuke.jp/products/detail.php?product_id=347

 



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GLESTAIN の刃物 [道具]

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たまたま千葉そごうに行った時、7階で行われていた実演販売に目が止まりました。




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グレステンというブランドは初めて目にしましたが、用意されていた野菜をまな板で切ってみたところその切れ味に驚きました。




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いつものパンを焼き、求めたスライサーで切ってみます。




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極めて珍しい刃がつけられています。

 

 

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G型という、この会社の製品でも最も薄いタイプだそうです。

 



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リブが刃を守るような構造になっていて、まな板に刃が直接触れることがありません。

なので食卓でお皿の上で食材を切ることもできます。





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見かけからは想像できませんが、皮も身も非常にきれいに切れます。




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右利き用で、左利き用(少し高い)もあります。

 

 

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Premium は展示販売用のモデルだそうです。




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一体型で、汚れが入ることがありません。




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切れ味で GLOBAL、藤次郎 と並ぶ切れ味と評されています。

 

新たにペティナイフも買ってみました。

 

千葉そごうでの展示は今日で終わりのようです。


 


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