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シッダールタ・ムカジーのおすすめの本。 [本]

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『遺伝子』(上)(下)は以前も取り上げたのですがその時は上巻を読み終わった段階で、その後下巻も非常に興味深く読みました。


原書の内容が素晴らしいのでしょうが、翻訳がまた素晴らしく、まるでもともと日本語で書かれたかのようです。


上巻ではメンデルやダーウィンなど遺伝というものがどういう仕組みで起こるのか分からなかった時代から初めてそれがどのように発見されて解明されたかということが詳しく述べられています。


下巻でも幅広いテーマが扱われているのですが、興味深かったのは今では珍しくない、心と体が一致しないということがなぜ起こるのかということについての記述でした。


母親は遺伝子の中の染色体(23対)のうち性別を決める性染色体が XX、父親は XY を持っているのですが、子ができる時母親からは X を、父親からは X か Y を受け継ぎます。

X を受け継げば(XX になれば)女の子、Y を受け継げば(XY になれば)男の子になります。


卵細胞は母親のもので、父親は遺伝情報を提供するだけです。

つまり私たちの体の元になる一個の細胞は母親からもらうわけです。


細かいことはここでは省きますが、外見は男性でも染色体は XX(逆だったかな?)という例が実際にあるのだそうです。



LGBT という言葉が普通に目にすることがある今、読んでおくと理解の助けになるかもしれません。



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続いてダーウィンの『種の起源』を読む予定だったのですが、同じ著者の『がん』(上)(下) を読み始めました。

こちらの方が先に書かれたものですが、ピューリッツァー賞を受賞しています。

もう下巻ですが、こちらもがん発生のメカニズムがどう解明されてきたががわかりやすく述べられていてページをめくるのがもどかしいほど興味深く読めます。


たまたま今日の夕方のニュースで「ラスカー賞」の受賞者のニュースが報じられていました(mRNA ワクチンとそれを体に異物として認識させない手法が評価の対象)が、メアリー・ラスカーについて詳しく書かれています。


これらの著作は今こそ読むべき本なのではないでしょうか。


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