楽器は三点接地 [楽器]
フルートの構えの基本は三点支持で、最初にこれを教わります。
三点というのは左手人差し指の付け根、口、右手親指です。
左手で手前に引きつけ、右手で反対方向に押してバランスを取ります。
そして楽器も置いた時に全体がべたっとテーブルなどに着くのではなくたった三つの点で接します。
頭部管は先細りなので接地しません。
接地するのはその隣の、頭部管と胴部管の接続部ですが、
接するのは左側の胴輪(リング)だけです。
次に接するのは通称バッタと言われる、右手親指で操作するキーが組まれているその芯に当たるパーツの先端です。
これによってゴロンと転がってしまうのを防いでいます。
そして三つ目は胴部管と足部管の接合部の胴輪です。
これが一番径が大きいです。
足部管の先端も大きいのですが、わずかに浮きます。
このようにして安定しています。
そういうわけですので乱暴に扱わなければ本体には傷はつかないのですが、それでも楽器に傷がつくことを気にする人のためにフルートメーカーなどでは専用のマッットを用意している場合があります。
こちらは FMC フルートマスターズのものですが、YAMAHA や muramatsu などでも同様のものを発売しています。
お値段は本体価格が五千円ほどですので、気軽に買おうという気になるものではありません。
こちらはケースカバーのメーカーの NAHOK のものですが、新しい発想で、接地する部分を保護するだけの長さしかありません。
こちらはフルート用品ではありませんが、贅沢なペルシャ絨毯です。
そんなものはとても買えませんが、以前革を切って作ったのがこちらです。
保護するだけならこれでも十分です。
金属やガラスのような硬いものの上に置くのでなければ心配はないので、こうしたものを製品化してもあまり売れないでしょうね。
明日は母の通院の日なので朝の更新はお休みします。
刀掛け台みたいなのなら、フルートそのものの美しさも鑑賞できるかと(^_^;)
by middrinn (2018-09-07 20:25)
middrinn さん、こんばんは。
そういうのもありかもしれませんが、楽器と接する部分はここで説明した部分だけでなくてはなりません。
なのでハーフパイプのような形状のものはダメです。
またあまり高さを高くはできません。
落ちはしないかと心配でなりません。
手作りの木製譜面台の中には楽器を置く部分を設けたものがあります。
こうしたものも手前に落ちてしまわないように工夫されています。
カラヤンの『魔笛』のジャケットはきれいです。
by センニン (2018-09-07 20:36)