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印象など:アトリエコンサート [演奏会]

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当日は早めに着くつもりでしたが、開演30分前になってしまいました。

しかし予想したほど車は多くなく、駐車スペースは空いていました。

 

屋内に入ってみるとまだ空席は十分ありました。

最終的には満席でした。

こちらは大部分はパイプ椅子でお隣との余裕がないのがちょっとあれですが、演奏家との距離は近いです。

 

終演後は椅子を片付けて歓談スペースになります。

 


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一曲目の前のチューニングに時間がかかりました。

お話の中で説明がありましたが、バロック・ヴァイオリンなのでガット弦を張っているため、温度や湿度の変化に敏感とのことです。

 

モダン楽器との違いについて簡単に説明がありました。

 

外見ですぐわかるのは肩当、顎あてがないこと。

 

弦はガット弦で、テニスのラケットと同じ(テニスについてはよく知りませんが、高級品はガットなのでしょうか?)羊の腸を縒ったものであること。

 

説明にはありませんでしたが、指板の角度が緩やかで、駒の高さも低く、駒のアーチが緩やかです。

モダン・ヴァイオリンは高度な技巧を求められるにつれ指板の角度がきつくなり、ハイポジションのために指板そのものも長くなっています。

駒のアーチが大きくなったのは早いパッセージなどを弾くとき隣の弦に触れてしまわないようにというのが理由だったと思います。

 

先日の高嶋さんの演奏会でもヴァイオリンの技法の紹介の中でそれがわかる奏法の紹介がありました。

 

 

弓についても説明はありませんでしたが、バロック・ボウで、反りは殆どなく直線に近い形状で、重さのバランスもモダン・ボウに比べると先の方が軽いとのことでした。

 

CD のブックレットには anonymous ca.18c とあります。

CD のジャケットに写っているチェンバロは大村さんの楽器だそうで、Takayasu Shibata Tokyo, 1989 after Ioannes Ruckers, Antwerp, 1638 とあります。

 

ヴァイオリンの響きは、確かにモダン楽器ほどの音量は出ないかもしれませんが今回のような会場では十分で、ガット弦の響きは “より” 人の声に近いようで、心地よい響きでした。

宮崎さんは途中からバロック・ヴァイオリンに転向されたそうですが、聴いている方は聴きなれた響きを楽しんでいるのですが、演奏は相当集中されているなという感じが伝わってきました。

 

 

チェンバロは昨日触れました “ストップ” と弦の数の変化によってリュートのような響きから華やかな響きまで多彩な音色を聴くことができました。

ピアノの発達に押されたチェンバロですが、こうした音色の変化はピアノに勝るのではないかと思えます。

 

次回の演奏会が楽しみです。

 






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