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アナログレコードをハイレゾ化して聴く [オーディオ]

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もう随分昔になってしまったように思えるのですが、オーディオ販売店で今はなくなってしまった第一家庭電器(通称「第一家電」DAM:Daiichi-Kaden Audio Members club)が勢いのあった頃、カートリッジを拡販するために LP レコードを制作して購入者にプレゼントしていました。
購入したカートリッジによって一枚だったり二枚だったりしました。
それらの中にはカラヤンの “AIDA” のように既存の音源を重量盤としてプレスしたものもありましたが、オリジナルに録音したものもありました。



当時 グラシェラ・スサーナ の録音(東芝EMI)は音が良いとの評価があったようですが、特別な関心はありませんでした。

この第11回目(4年目、15種類目)の “マニアを追い越せ!大作戦” ではオリジナルに スサーナ の歌を録音しました。
それも普通のスタジオ録音ではなく、お客さんを入れてのセッション録音で、コンサートの雰囲気とスタジオ録音の完成度の両立を求めた贅沢なものでした。

菅原 洋一 さんが見出して日本に紹介した スサーナ はアルゼンチンの実力派の歌手で、特に「アドロ」「サバの女王」がよく知られていました。

録音はデビューの4年後、昭和54年3月24日 赤坂都市センターホールで行われていて、当時としてはかなりのクオリティで収録されています。

収録は2inch,16ch, 76cm/s のテープで収録され、レコードは通常の 33 1/3 の回転数でなく 45回転で再生するように制作されています。そのため収録曲数は片面が4曲と少なくなっています。

ミュージシャンも演奏もアレンジも通常のレコードとは別格に仕上がっていますが、第一家電がなくなってしまったためか CD 化もされていなくてスサーナのファンでも聴いたことがない人が多いだろうと思われる貴重な録音です。

収録曲
 A面
  1. アドロ
  2. 時計
  3. サバの女王
  4. 誰れもいない海
 B面
  1. 粋な別れ
  2. カミニート
  3. ラ・クンパルシータ
  4. 君しのぶ夜


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ミュージシャンなどは次のようにクレジットされています。(ストリングスの演奏者のお名前は省略します)

 E. Gt:宇山 恭平、金成 良悟
 E. Bass:小泉 仁美雄
 Ds:鈴木 正夫
 Pf:大原 繁仁
 ラテンパーカッション:川原 正美
 Sax:市原 宏祐 (Fl)
    鈴木 正男
 バンドネオン:京谷 弘司
 その他 ヴァイオリン8、ヴィオラ2、チェロ2
  (以上、新音楽協会)
 Gt:スサーナ(B-1, 4)、オズワルド・アベナ(B-1,3,4)

 指揮・編曲:山木 幸三郎、平野  行男(B-2)
 プロデューサー:平形 忠司、小山 正敏
 ディレクター:白村 知英
 ミキサー:渡部 喜久
 サウンドエンジニア:久保 正義
 テクニカルエンジニア:原 清介
 カッティングエンジニア:岡崎 好雄
 写真:石田 雄作

録音機材
 マイク
  Neumann U-87(弦楽器、管楽器、ピアノ、ウッドベース)
  SONY C-38B(ドラムス Top)
  SHURE SM-56(ラテンパーカッション、ハイハット、スネア、タム、E.ギター)
  SENNHEISER MD-421(バンドネオン、バスドラム)
  AKG C-451(ギター)
  SCHOEPS  CMH-54U(ヴォーカル)

 トラックダウン:昭和54年4月9日  東芝EMI トラックダウンルーム
 マスタリング機材
   MCI-JH-110 16TRACK 2inch 76cm/s
   dBX216
   API AUTOMIX CUSTOM 24in 4out
   STUDER A-80MK II 2TRACK 1/4inch 76cm/s
   TAPE 3M 206-2-2500 R134 2inch 16ch 76cm/s
   Master Tape AMPEX 456 1/4inch 76cm/s

 カッティング:昭和54年5月9日 東芝EMI 御殿場
   Tape Recorder:STUDER A-80MK II
   Drive Amp:Neumann SAL-74
   Cuting Lathe:Neumann VMS-70
                          DENON Quartz Lock Motor
   Cutting Head:Neumann SX-79
   Diamond Cuting Stylus


当時カセットテープも勢いがあって、この録音は LP レコードだけでなくメタルテープでもリリースされたのでした。

 

私は両方手に入れ、レコードは手をつけずに保管し、カセットテープを聴いていました。

ぞれから随分時が経って、ある時カセットを久しぶりに聴こうとしましたら、どういうわけか伸びてしまった部分があって、まともに通して聴くことはできなくなってしまっていました。

 

先日ふと思い出してまた聴いてみたくなったのですが、今は座ってじっくりとアナログレコードを聴く環境はなくなってしまいました。

 

そこで思いついてネットオークションでレコードを入手し、 CD に焼いてくれる業者さんに依頼することにしました。


依頼したのは ADC System という業者さんですが、HP でサービス内容をチェックしてみるときちんとした業者さんでしっかりとした仕事をしてくれるように思えました。


http://www.adcsystem.net/adcs.htm


 

使用する機材や依頼する内容によって料金も異なりますが、途中経過もその都度連絡があり、作業途中の様子も実際の画像や mp3 のファイルで確認することができます。


 

今回依頼したコースでは 192kHz/48bit のハイレゾ音源も DVD に保存してもらえました。


CD は一曲づつ分割され、市販の CD のように曲目も記録されてます。

 


ハイレゾで聴こうと思っていたわけではなく、CD ができれば満足だったのですが、出来上がった CD を取り込んで iPad で聴いてみるとスクラッチノイズはあるもののデジタル化は良好な仕上がりで、しばらくの間は何度も繰り返して聴きました。



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iPad はハイレゾのファイルには対応していないのですが、せっかくなのでハイレゾ音源も聴いてみようと思い、PHA-1 を通して iMacで聴こうとしました。

しかしまた PHA-1 が不調で、いろいろやってみても再生できません。

 

仕方がないので程度の良い PHA-2 を入手して繋いでみますと無事に再生されます。


PHA-1 は 96kHz/24bit が最高でしたが、PHA-2 では192kHz まで対応しています。


これで聴くと当時の記憶が鮮やかに蘇って感激したのですが、ハイレゾを再生するには SONY のアプリケーションが必要と説明書にあったのでダウンロードして聴いてみました。

 

いやこれは素晴らしいですね。


デジタルの音でなく当時のアナログレコードの音が蘇る思いです。


ハイレゾ対応のウォークマンでも買ってみようかと思い始めています。



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'16.03.05 追記
 一部印刷の誤りなどを修正しました。
 DAM の高音質レコードなどに関するページの URL を追記しました。






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