SSブログ

『魔笛』台本とフルート四重奏版楽譜 [楽譜]

k20150910_6364.jpg

 

『魔笛』のフルート四重奏曲版です。

フルート吹きにとってはフルート四重奏というといわゆるフルートカルテットで、フルート4本のアンサンブルを思い浮かべます。

編成はコンサートフルート(普通のフルート)4本のこともあれば、そのうち二本がアルトフルート、バスフルートということもあります。

 

しかしここで使われている編曲はフルートと弦楽で、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成です。

 

 

k20150910_6359.jpg

 

演奏しているのは L’ARCADIA という古楽アンサンブルで、トラヴェルソは Claire Genewein、ヴァイオリンが Plamena Nikitassova、ヴィオラが Johannes Frisch、チェロが Reto Cuonz という顔ぶれです。

 

 

k20150910_6360.jpg

 

同じような編曲を録音したものではシュルツとウィーン弦楽四重奏団(のメンバー)によるヨハン・ヴェントのもの(1792年)がありますが、この録音では語り(ナレーション。Daniel Fueter)が加えられています。

編曲は Mainz の宮廷音楽家であった Franz Heirich Ehrenfried(1747-1828)です。

 

 

k20150910_6358.jpg

 

この CD の特徴はそれだけでなく、PDF で初演台本(1791年)、編曲者による筆写譜(1800年頃)、出版譜(Schott, 1793)が収められていることす。

 

 

l1.jpg

 

台本の表紙です。

 

 

l2.jpg

 

よく知られたパパゲーノの扮装をしたシカネーダーのイラストです。

 

 

ft2.jpg

 

出版譜のフルートパート譜です。

 

 

ft1.jpg

 

ft3.jpg

 

筆写譜のフルートパート譜です。

 

 

ft23.jpg

 

この編曲の校訂譜をフルスコア、パート譜共に本郷のアカデミア・ミュージックで扱っています。

https://www.academia-music.com/academia/m.php/20111209-6

 

ちょっとお高いですが、興味をそそられます。

演奏のあてはないですが。

 

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村



nice!(37)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 37

コメント 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。