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小物専用撮影BOX [写真]

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先日導入した撮影台にはモノブロックストロボ(通称)が二台セットになっているのですが、もうちょっと光量が欲しい気もします。
ライティングというのはこれでなければいけないというものはなく撮る人の腕次第なのですが、ある程度の定石とも言えるやり方はあります。
今は蛍光灯や LED を使うライトもあってその方が影の出方や明るさも確認できてやりやすいのですが、価格は高めです。

また K(ケルビン)で表される色温度は普通 5000K くらいなのですが、ものによって 5400Kや 5600K というものがあります。従来使っていたライトボックスは 5000K で、本来は肉眼とルーペでフィルムをチェックするためのものなのでこれで問題ないのですが、撮影に使うにはできれば 5400K、可能なら 5600K のものが欲しいのです。
馴染みがない方のために説明しますと、色温度が低いと色は赤っぽくなります。
きれいな白を得るためには 5600K くらいは欲しいというわけです。

ちなみに太陽の表面温度は 5800K です。


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先日掲載した NAHOK の Wケース用カバーもその撮影台で撮っているのですが、色が案外難しく、 Photoshop でだいぶ調整したので不自然になってしまいました。
光の回り具合もまだまだでした。

そこでまた撮り直してみたのがここに掲載した2枚です。
ここで使った BOX は手前左右に写真用蛍光灯が二本固定されていて BOX の全面は銀色の反射面で手前に撮影用の窓が広く開けられています。
向う側と底にかけては背景紙がセットできます。
今回は白を使っています。

大きさはこのケースカバーだと斜めにセットしなければ撮れない程度ですが、いつも撮影しているカップ類には十分です。

手前中央部を除いては全面で反射するので強い影が出ず、全体に良く光が回っています。
肝心の色温度は 5400K です。さすがにきれいな色が出ます。調整の必要が少ないです。
先日の写真はいまいちなのでこの記事をアップし次第、差し替えます。

この BOX について難を言うなら被写体によっては光源が縦二本の明るい帯になって映り込んでしまうという事でしょうか。


以前撮ったものをいくつか再度撮ってみました。


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"Make Up" のフェラーリのミニカーです。


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こちらも以前撮ったものです。

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こちらはミュージアムショップで購入したアクセサリーです。
トルコ石とローマンガラスで作られています。
ローマンガラスというのは海底から発掘された古いガラス瓶などですが、こうした小さい破片は販売店の話では博物館でナンバリングされた後廃棄されるそうで、そうしたものを使ってアクセサリーに仕立てられたものです。

海底に沈んでいたために藤壷でも付いたかのような趣のある姿になっています。


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こちらはローマンガラスとラピスラズリなどを使っています。

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ラピスラズリはウルトラマリンという絵の具の原料に使われるそうですが、その深い青と淡い緑のコントラストが素敵です。


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こちらは現代マイセンのカップ &ソーサーです。
これを手がけたデザイナーはマイセンをやめてしまったそうで、もう新しいものは発表されないという事です。


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こちらもマイセンです。
やや深めで、すっきりとした繊細な絵付けが魅力です。


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こちらは以前少し触れたデンマークのロイヤルコペンハーゲンのフローラダニカというシリーズです。


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これはちょっと斜めにしたために光源が斜めに映り込んでいます。
これ以降は水平に置いて真上から撮るようにしています。


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ソーサーの縁です。
ピンクとゴールドの取り合わせがとてもエレガントで高貴です。


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持ち手は木の枝のイメージです。


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描かれている花は
 Dryas integrifolia Vahl
と書かれています。
調べてみるとドリアスという花の一種でマキバチョウノスケソウ(Entire‐leaved Avens。一説にマルバチョウノスケソウ)という名だそうです。


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透明なグラスも撮ったのですが、白だと難しいですね。
次回他の背景紙で試してみましょう。

小物は撮りやすく、色もライトボックスでなく背景紙を使っているので明るさがほぼ均一です。
肝心の色温度は 5400K ですので白もきれいに出ます。

ライトボックスは使い方によっていろいろ工夫できるのですが、レンズと同じように周辺に行くと光量が落ちます。
大きなものを使えば良いのですが、お値段が高くなります。
写真用でなくてトレース用のものが比較的安く売っていますが、これは色の事は考えていないので撮影に使うには不向きです。


先日使い始めた撮影台にトップライトを追加しようかと考えています。
トップに使うにはブームタイプのスタンドが必要なので場所もとるのですが、5600K のもので良さそうなものがあったので前向きに検討中です。
被写体を置くのは透明なアクリルでその下に斜めに白色のアクリルがセットされています。
一般的な撮影台に比べれば下からも光が回るのですが、出来れば下にも光源が欲しいところです。


光源が多いとコントロールが難しくなるのですが、出来ればこのくらいは欲しいですね。

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