SSブログ

ミシンがけにだいぶ慣れました [手作り]

l2010_0219_143913AA.jpg

今日は午前中母の命令で買い物につきあいました。
ホームセンターとスーパーですが、平日の昼前は少しすいていました。

午後は先日に引き続きレザークラフトに勤しみました。
先日サックスのハードケースのグリップカバーを作ったのですが、好評だったのでもう一つ作る事にしました。SELMER の四角いハードケースですが、縦に持つ時と横に持つ時のそれぞれのためにグリップが二つあったのです。

今日はせっかくなので制作過程を記録してみました。
上の写真が出来上がりです。


l2010_0219_142155AA.jpg

張り合わせるところまでは写真を撮りませんでした。
先日作ったのと同じように革を3枚使います。
これは握った時の厚みを調整するためです。
自分のヴァイオリンのケース用のは牛革を二枚張り合わせましたが、ちょっと厚めです。
サックスの S先生はそれほど手が大きくないので少し薄く作った試作品を見ていただいたのですが、厚い方が良いというご希望だったので、ほぼ同じ厚みになるように考えました。


l2010_0219_142250AA.jpg

手が触れる一番上はフルートのハードケースを包んだラム革です。手触りが柔らかくしっとりとしてとても素敵です。
真ん中は牛革、グリップに触れる一番下は豚の革で滑り止めのためザラザラした面を使います。


l2010_0219_142343AA.jpg

縫い終わった状態のものですが、右側が上になる面、左側が下になる面です。
表面の違いがご覧頂けるでしょうか?

張り合わせる前にだいたいの大きさに切り、仮止めのために周辺にゴムのりを塗り、しばらく置いてから張り合わせます。

3枚を貼るのでこれを二回行います。

貼り終えたら外周を切りそろえます。

切り終えたらいよいよミシンです。
だいぶ慣れてきたので縫い始めも90度曲がるところも縫い終わりも前回より大分きれいにできました。

次にホックを取り付けるための穴をあけます。
二枚目の写真が穴をあけ終わったところです。


l2010_0219_142703AA.jpg

次にホックを取り付けます。
この写真がホックの部品と打つための台です。


l2010_0219_142847AA.jpg

二つの部品で革を挟み、専用の工具を当て、上から木槌で叩きます。
これを左右二ヶ所で行います。

次に下側のホックを取り付けるための穴をあけます。
あける位置はケースに合わせて測ってあります。


l2010_0219_143541AA.jpg

下側のホックの部品です。


l2010_0219_143734AA.jpg

このように穴に通して、


l2010_0219_143642AA.jpg

同じように叩きます。
工具は上用と下用では異なります。

※02/20追記。
 上の二枚の写真のうち下の方は部品を差し込む向きが裏表逆でしたので写真を撮ったあとで正しい向き(上の方)に直して取り付けました。


l2010_0219_143848AA.jpg

取り付けが終わった状態です。
形が歪んでいるのは見なかった事にしてください (^^;)

前回作ったのはここで完成でしたが、今回はもう一工夫しました。
グリップに触れる部分に金具の後ろが露出しているので強く握った場合にグリップに跡が付く可能性があります。

そこで後ろに革を当てて直背触れないようにしようと考えました。


l2010_0219_144202AA.jpg

大きな工具を注文しました。小さい方がいつも使っているものです。


l2010_0219_144446AA.jpg

これを使って丸い革を切り出します。
のり付けするために金具よりかなり大きめに切れるように選びました。


l2010_0219_145147AA.jpg

これで出来上がりです。



時間があったので自分のヴァイオリンケース用にももう一つ作ってみました。

l2010_0219_153609AA.jpg

こちらの方はグリップが小さいのでラム革を袋状にして二枚分の厚さにしてあります。
装飾と大きさのバランスのためまたハードケースの金具と合わせるためやや小さい金色のホックを選び、二つでなく三つ取り付けました。


l2010_0219_154051AA.jpg

最初に作ったものはハードケースの色と合っていますが、今回のは敢えて違う色にしました。
いかがでしょうか?

nice!(13)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 13

コメント 8

アレクリパパ

レザーグッズを作る道具をいろいろとお持ちなんですねぇ。
厚いレザーにミシンをかけるのは、難しいですよね。
by アレクリパパ (2010-02-19 20:32) 

センニン

アレクリパパ さん、こんばんは。
道具を揃えるのは楽しいですね。
あれがあればこんなのができる、と想像するのが楽しいです。

ミシンはレザークラフト用に JANOME が販売しているもので、専用の針を使います。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2008-06-29-1

布ほどは滑らかにすべってくれないので一定の速度で真っ直ぐ縫うのが難しいです。今のところは一番速度を遅くしてフットスイッチを併用してやっています。

針を替えれば布を縫う事もできます。
by センニン (2010-02-19 20:43) 

kaika-t

こんばんは。^^
>今回のは敢えて違う色にしました。いかがでしょうか?
アクセントになっていて、オシャレですね。^^
by kaika-t (2010-02-19 23:02) 

ユーフォ

販売できますね^^
by ユーフォ (2010-02-20 01:15) 

ながぐつ

おはようございます。
裁縫音痴のながぐつには、よくわかりませんが、すごいですね~。
それにしてもセンニンさんは多彩です!
by ながぐつ (2010-02-20 07:07) 

センニン

kaika-t さん、おはようございます。
ラム革はこれ一色しかなかったのですが、ちょうど金色の部品があったのでやってみました。それが目を惹くので色が浮いてしまうのを和らげているかもしれません (^^)
by センニン (2010-02-20 07:29) 

センニン

ユーフォ さん、おはようございます。
いやいやとても(^^;)
縫うのはだいぶ慣れましたが、カットがちょっと...。
このくらいの大きさだと大きな刃物を用意して一度にすぱっと切り取れるようにしたいところです。
周囲をすこしづつ切って行ったら一辺が縫い目に近づきすぎてしまいました (^^;)
by センニン (2010-02-20 07:34) 

センニン

ながぐつ さん、おはようございます。
レザークラフトの醍醐味はこんな単純なものではなくて手縫いとカービングですね。手縫いでは細かい縫い目は無理ですが、糸の通し方も違いますし丈夫です。しかしこういう柔らかい革は手縫いではかえってやりにくいのです。
 カービングはまだまだですが、そのうちご披露できたら良いなあと思っています。しかし販売されている素晴らしい作品を見てもその素晴らしさが本当に分かるのはやっている人だけですね。
 素晴らしい作品を見ても評価が分かれます。
 「何でこんなに高いの?」
 「この素晴らしい仕事!これは安い!!」
by センニン (2010-02-20 07:41) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。